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Catechism

聖書による救済の歴史を構成する基本原則が「身代わり」の原理です。新使徒教会における故人の救いに関する見解も、これに基づいています。その元になった例がどこから来て、どこにつながるかを、今回は考えます。

教理要綱によれば、、故人のために、「洗礼」「御霊の証印」「聖餐」という三つの秘跡が認められています。「二人の教役者が故人に代わって三つのサクラメントを受ける」と12.1.9に書かれています。

この原則は、コリントの信徒への手紙一15章29節で言及されている、死者のための洗礼(バプテスマ)にも反映されています。著名な新約聖書学者のクラウス・ベルガーは次のように書いています。「神学論上の建て付けという観点から、代理の洗礼をどう考えるかは、興味深い問題だ。基本は『代理』という概念である。すべて代理を立てる目的は、実際には携わらない者を信認して、救いの効果を与えることである。」

一つの概念に関する数多くの記述

「身代わり」と訳せる語が聖書に見当たらないものの、その概念はそこに厳然と表現されており、記述の中にも反映されています。例えば、旧約聖書のヘブライ語には、「神の御前に立つ」「裂け目に踏み込む」「身代金を払う」「担う」「免除する」「執り成す」「…に代わって」などの代用表現が散見されます。

具体的には、先祖のヤコブがイスラエル民族全体を代表しているということです。アブラハムはソドムの人々を神様の御前で執り成しています。そしてモーセは、神様の使者として戒律を伝える一方で、民衆の執り成し人として、金の子牛像の周りで踊る人々のために憐れみを求めるという形で、神様とイスラエルの人々とを仲介しています。

ただの代理人ではない

「代理」は通常「…に代わって」という意味です。しかし、これが、例えば哀歌のように、「子孫が父祖の罪を負わなければならない」と嘆くような場合、あるいは、スケープゴートが他人の不幸を引き受けなければならない時、「身代わりに」と変化します。

この概念を最も強く表しているのは、「正しい人が罪人のために立ち上がり、結果的にその罪を背負う」という内容を歌った、イザヤ書の「苦難の僕(しもべ)」の歌です。旧約に、このような観点からの救済はありません。これは、イエス・キリストにおいてのみ成就するのです。

そして次の段階へ

以上のように、新約聖書では救いを考えています。つまり「私のため」「私たちのため」「あなたのため」「多くのため」「すべてのため」「不敬な者のため」「兄弟のため」「賛成して」「代わりに」「…のため」「…のせいで」イエス・キリストが死んで復活なさった、ということです。良き羊飼いは羊のために死に、友は友のために死ぬのです。

そして、「身代わり」の原理はそれだけにとどまりません。キリストの使者は、キリストの権威によって癒やしを与えることができます。しかし執り成しでも、真剣なものであれば、多くのことを成し遂げることができます。聖霊は、多くの人の利益のために一人ひとりの内で働いてくださいます。そして、キリストの体に組み込まれることは、キリストと共に死に、キリストにあって復活することを意味するのです。

一人ひとりが代理人

「『代理』とは、個人の行動が、神の救いの存在の入口となることを意味する」と神学者たちは結論付けています。それ以上に、自分の賜物と召命に従って他人のために働く人は皆、救いへの入口となるのです。

有名なプロテスタント神学者ディートリッヒ・ボンヘッファーは「代理」を「教会が生きていくための原則」としています。そして、カトリック神学者であるカール・ハインツ・メンケは、「この中に『新約』が成り立っている。すべてのキリスト教徒は、ある意味で、キリストによって、キリストと共に、キリストのうちに、身代わりとなるのだ」と述べています。

原則を生かす

この原則は、実践のされ方が、教派によって全く異なります。司祭が会衆全員を代表して祈ることもあります。主の晩餐では、聖職者がイエス・キリストの役割を担う教派もあります。また、洗礼式で両親や名付け親が子ども本人に代わって、救い主への信仰を告白する教派もあります。

そして、新使徒教会は、「代理人が神の信徒全体がとなることで、現世だけでなく来世にも益をもたらす」という、神の救済に対する普遍的意志への信仰を告白しているのです。

Author: Andreas Rother
Photo: NAC Japan
6.10.2022
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