New Apostolic Church Japan

難民にとって、食料や水、医療、家屋よりも緊急に必要なものがあります。それは希望です!そして、故郷への帰ること、友人に会うこと、安全が担保されることです。しかし残念なことに、彼らの多くが直面している現実は全く異なります。今回はこの問題をじっくり考えたいと思います。

世界難民の日〔6月20日(土)〕はおよそ100年以上も前に制定されましたが、当時も今も、状況はあまり変わっていません。祖国を追われた人、亡命者、移民。こうした人々を世界中の人々が覚えて祈っても変わらない――このような考え方は、人の運命を軽視したり、このような人々のことを忘れたりすることになります。覚えて祈ることを、世界が必要としているわけではありませんし、移民などは対象なのかどうかとの考え方もあります。素晴らしい社会ですべてきちんとしている、というわけではないのも事実です。しかし正しいことと間違っていることについて考えるのを忘れてはいけません。

7100万人が新しい故郷を探している現状

2001年から国連は世界移民の日を制定しています。この日を迎えるごとに、毎年何百万という単位で増え続ける難民の悲惨な現状への認識を新たにします。地球を横切るようにできた傷が次第に大きくなっています。その傷とは、移民となった人々が長蛇の列をなして歩くことによって、踏み固められた道のことです。彼らはどこへ行くのでしょうか。彼らにもわかりません。二つの国に挟まれた移民には、考える暇もありません。

抗議活動や公式行事があると、私たちはこの問題のことを思い出します。かと言って解決するわけではありません。難民として長蛇の列を歩いたことのない人にとっては、現場で起きている様々なことをほとんど知りません。絶望、飢餓、寒さに向かってただ歩くしかしない中で受ける暴力、迫害、人権の蹂躙というものに、ずっと背を向けてきたのです。まさに悪のスパイラルです。住み続けられる家に住んでいる人には、まず想像できない光景です。何百万という人の運命は、暴力や地獄に彩られている一方で、一部の人の運命は、希望と勇気に彩られています。

記録的な数字

さら世界を襲っているCOVID-19の流行が、それに追い打ちをかけ、最貧困層の人々を極めて困難な状況に追い詰めているのです。平常時なら運用できる資金が止まり、他に使われています。難民の問題がおろそかになっています。イエメン、ベネズエラ、ブルンジ、イラク、シリア、南スーダン、ナイジェリア、そのほか多くの国の多くの人々が影響を受けています。ミャンマー、中央アフリカ共和国、南スーダンでは民族紛争が起きています。シリアやアフガニスタンではテロが頻発しています。南北アメリカでは移民がの問題が進行中です。ヨーロッパへ向かう途中の大量の難民が地中海で命を落としています。世界中、移民のいない大陸はありません。

移民の数も高止まりしています。国連難民高等弁務官事務所による試算によれば、世界中で祖国を追われている人々が7900万人を超えています。これは第二次世界大戦後、最悪の数です。

隣人への祈りと愛

このような現状は、キリスト者なら承服できないはずです。この種の報道に心を痛めます。キリスト者は少なくとも、信仰において最も重要な要素を行っていくことはできます。それは、祈ることです。ジャン=ルーク・シュナイダー主使徒は次のように述べています。「祈りに障壁も制約も、偏見も、階級もありません。難民の移動と外国人[もの]嫌いは表裏一体です。」「憎悪の念を一切持ってはいけません。その逆で、今は隣人愛を心掛けるべき時期です。会衆の中では一致と思いやり、そして善意と創造性のある着想を出すことが必要です。

声を出すことができなくなった人々、声を出したことのない人々はたくさんおります。本当にたくさんいるのです!彼らに声をかけることを共通の目標としたいものです。

(6月20日nac.todayより)

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