2024年6月12日 0:00:00 JST

トマスは、復活を果たされた主イエスが十字架に磔にされた時の傷に触れました。他の人々が触れることはできませんでした。復活なさった主に直ぐ気付いた人もいれば、イエス様によるある言行によってはじめて気付いた人もいました。復活の記述を巡る矛盾点について、主使徒が解説しています。

 

 

「キリストは復活なさったのです。」この喜びを、主使徒は3月31日の復活祭記念礼拝で、ドイツのヘレンベルク教会の兄弟姉妹に伝える機会を得ました。基調聖句として、マルコによる福音書16章9~10節を引用しました。「週の初めの日、朝早く、イエスは復活して、まずマグダラのマリアにご自身を現された。このマリアは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた女である。マリアは、イエスと一緒にいた人々が泣き悲しんでいるところに行って、このことを知らせた。」〔以下、説教の概要〕

 

聖書は重要なことだけを伝えている

聖書を読んでいると、少し不満に感じることがあります。人間である私たちは、それがどうやって起きたのかを知りたいのですが、一切書かれていない。どうして書いてないのか。聖霊は、私たちの疑問のすべてに答えてくださるわけではありません。答えてくださるのは、私たちが救いを得るためにしなければならないことだけです。次に挙げる事実が、復活されたことの証明となります。

  • キリストが神様について言われたことは真実である――本当に言われたとおりです。本当に、愛と憐れみの神様、人々をその罪に関わらず愛してくださる神様なのです。神様の御心に適う人になるためには、神様と隣人を愛さなければいけません。
  • キリストは今も生きておられる――救いと恵みと救いを、絶えず提供しておられます。今も働いてくださいます。人も悪も、キリストを阻むことはできません。
  • 救いとは、苦しみや死から免れることではない――神様からいただく救いとは、永遠の命です。重要なのは、天の王国における神様との交わり、人々との交わりです。
  • 救いを得るためには、律法を守り規則を尊重するだけでなく、イエス・キリストが歩まれたのと同じ道を歩まなければいけない。――神様から見放されたように思えても、神様を信頼しなさいということです。
  • 神様は悪と死に勝利される――イエス様と共にいることで、皆さんも悪に勝利し、心にある隣人愛を、わがままや利己主義よりも強くすることができます。

 

矛盾が伝えようとしていること

復活に関する記述を読むと、食い違いの多いことが分かります。復活されたイエス様に触ることを認めている箇所もあれば、禁じている箇所もあります。すぐ気付いた人もいれば、しばらくしてようやく気付いた人もいます。考えられる理由の一つとしては、長い月日を経て口承によって伝えられたことが異なる作者たちによって書かれたということです。そしてそれぞれの作者たちが自身で聞いたことや読者にとって重要なことを書いたということです。しかしこうした記述のすべてには、聖霊から伝えられたことが背景として含まれているのです。

  • イエス様に触れることができなかった――復活されたイエス・キリストの体がもはや地上の肉体でなく復活の体であることを、聖霊は教えようとしておられます。復活の体は、神様によって作られた完全な体です。実際、復活とは、新しい被造物が始まることです。
  • イエス様がご自分の体に触れるようトマスに促された――この記述がいおうとしているのは、復活されたイエス様も、弟子たちの知るかつてのイエス様と同じであった、ということです。弟子たちを愛され、彼らの足を洗われた、あのイエス様であるということです。今もイエス様は皆さんを愛し、皆さんの近くにおられ、皆さんに仕えてくださいます。人々を救うという使命を行っておられるのです。
  • イエス様との出会いは、すべてイエス様ご自身が主導なさった――イエス・キリストと出会えたことは、すべて恵みであり、過分畏れ多いことであり、自分から求めることのできないものです。
  • マリアは、イエス様の声を聞いて、イエス様であることが分かり、エマオへ向かう途中の弟子たちは、イエス様がパンを裂かれた時に、イエス様であることが分かった――イエス様であることが分かるためには、どうすれば良いのでしょうか。イエス様の御言葉を聞くと、「救い主が自分に話しかけておられる」ということが分かります。そして、聖餐において、主イエス・キリストと親密に交わることができるのです。
  • イエス様は、弟子たちが一堂に会している時に姿を現された――信徒が集まっているところで、主イエスにお目にかかることができます。

イエス様は大抵、人々に姿を現された時に、使命をお与えになりました。こんにちにおいても、私たちのところにおいでになるたびに、使命をお与えになります。その使命とは、福音を伝えることです。イエス・キリストが今も生きておられるということを、絶えず人々に分かってもらうようにしたいと思います。死んでしまったわけではないということを分かってもらうようにしたいと思います。「キリストは生きておられる。キリストが言われたことは、真理である」ということを、言行を通して世界に伝えていきましょう。

原著: Katrin Löwen

https://nac.today/en/158033/1273160

nac.today: New Apostolic Church International

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