31. 10月 2022

聞く、認識する、従う。良い羊飼いがいれば、それはとても簡単なことです。そうすれば、正しい道が自(おの)ずと見えてきます。

群れは一晩中、広い空の下、柵に囲まれた場所で一緒に過ごしていた。朝、羊飼いがやってきて、羊を呼び、門を開けた。「自分の羊をすべて連れ出すと、先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、ついて行く。」― 2022年9月18日、イゼルローン(ドイツ)で行われたジャン=ルーク・シュナイダー主使徒司式による礼拝では、このヨハネによる福音書10章4節の御言葉が基調聖句とされました。

イエス・キリストは良い羊飼い、羊は人々、信徒を表しています。

きょうもイエス・キリストは良い羊飼いであり、きょうも人々に、様々な方法で呼びかけておられます。

  • この呼びかけは、まず第一に、選びです。キリスト者になるための選び、神の子になるための選びです。
  • さらに、イエス様は毎回の礼拝ごとに私たちに呼びかけ、「あなたに伝えたいことがある」と仰せになります。
  • 日常生活の中でも、聖霊を通して「こうしてごらんなさい」と私たちに語りかけてくださいます。

私たちにとって重要なのは、この声を認識し、それに従うことです。

イエス様は、私たちを名前で呼ぶとおっしゃっています。つまり、

  • 私たちをご存じであるということです。私たちのことを正確にご存じなのです。
  • 私たち一人一人が、神様から個人的に召されています。神様はこう仰せになります。「あなたがたが今いるのは、私が召し出したからである。あなたがたを愛しているからである。」
  • 神様は皆さんお一人お一人に語りかけてくださいます。皆さんの魂、皆さんの状況、皆さんの人生、皆さんの環境を見て、今の皆さんにぴったりなことを教えてくださるのです。

神様はどうお呼びかけになるのでしょうか。三つあります。

  • 「私のところへ来なさい、そこにいてはいけない! 立ち位置を変え、動き出し、視点を変えるのです。」神様は世の中を変え、すべての問題を解決したいのではなく、皆さんと私を変えたいと願っておられるのです。神様は私たちをこの世から救い出したいと考えておられるのです。ですから私たちが動かなければならないのです。
  • 「大衆の中から出て来なさい! 大衆に流されてはいけない。」もちろん、私たちはこの世界に生きています。しかし、イエス様の呼びかけを聞いて、「いや、私はそんなことにはついて行けない!」と自分に言い聞かせる時が必ずやって来ます。
  • 「一緒に来なさい!愛の道を歩んでください。」決まった方法などはなく、その都度新たに決めて、新しい方法を見つけていかなければなりません。そのため、多くの人が不安になり、むしろ規定集が必要だと思うのです。愛の道を歩む人には、神様に受け入れていただける確信があります。

どうすればよい羊飼いの声を聞き分けることができるでしょうか。

  • この声は、自分に何を求めているのでしょうか。もし、それが自分と神様との交わり、私たちと神様との交わりを促進するものであるとわかったら、「確かに、これは神の声だ」と自信が持てます。
  • 良い羊飼いの声は、神様の性質に対応するものです。その背景には、神様の愛があります。神様は何も要求なさいません。逆に与えてくださいます。愛してくださいます。
  • 神様の言われることとなさることに、不一致はありません。すべて一致しています。これにより、羊飼いの声には特別な力があります。

「そうだ、これは神の声だ、主だ!」と認識したなら、従わなければなりません。それは、「言われたことをやる」ということです。しかし教わることの中には、これまでと全く違うこともあります。そして、時々、神様が私たちをお呼びになることで、「今これをやったら大変なことになる」とはっきりわかる場合があります。

イエス様の教えよりも、自分の意見や自分の言葉を重要視しないようにしましょう。たとえ逆境であっても、忠実に従いましょう。主は皆さんのことを大切に思ってくださいます。皆さんはすでに神様の全能性と愛を体験し、それをわかっています。その道を歩んでください。

Andreas Rother
Photo: Frank Schuldt/Neuapostolische Kirche Westdeutschland

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