11. 1月 2023

2022年11月27日、モルドバのオルヘイで礼拝が行われた翌日、主使徒はキシナウの兄弟姉妹のために礼拝を執り行いました。ウクライナ難民も会衆の一部となっていたため、教会の敷地の一部を改造して収容しました。

待降節のテーマに沿って、主使徒は神様がエレミヤに告げた御言葉に基づいて礼拝を行いました。「その日が来る ― 主の仰せ。私は、イスラエルの家とユダの家に語った恵みの約束を果たす。その日、その時、私はダビデのために正義の若枝を出させる。彼は公正と正義をこの地に行う」(エレ33:14-15)。

〔ジャン=ルーク・シュナイダー主使徒による説教の概要〕神様は、救いのご計画を実行しているだけでなく、初めから人間に何が起こるかを予告しておられました。恵みの神様は、人間に語りかけ、未来を告げ知らせてくださいます。御旨を告げたり、それを思い起こさせたりくださるのです。

神の約束
神様は最初から「あなたがたに贖い主を遣わす」と約束されました。この贖い主がイエス・キリストです。この約束が実現するまでには、長い時間がかかりましたが、約束通り来てくださいました。預言者たちは、イエス様の来臨を宣言しただけでなく、イエス様の誕生と生涯について詳細に語り、イエス様の死と復活を預言しました。

イエス様ご自身も未来のことを話されました。「私は聖霊を遣わす。聖霊はあなたがたを慰め、助け、多くのことを教えてくださるであろう」と弟子たちにお告げになりました。この約束はペンテコステの日に実現したのです。
こんにち、聖霊は教会で働き、まだ果たされていない唯一の約束であるイエス様の再臨を、信徒に再認識させてくださいます。

パウロは第一の復活について説明し、主はご自分が来られる前にどのような状態になるかを述べられました。なぜ、神様はご自分がなさることを前もってお告げになるのでしょうか。

約束をなさる理由
神様の約束は、神様が全知のお方であり全能のお方であることを表しています。約束を通して、ご自身に時間が通用しないこと、そして、ご自身の許可なさったことだけが実現することを、お示しになるのです。

また神様は、予言を通してご自身のをお示しになります。もちろん、未来に関する多くの質問にお答えになるわけではありません。私たちを救うために考案された贖いのご計画を私たちに知らせてくださいます。

神様は未来について語られる時、「私は誠実な者である」と仰せになります。神様の愛は、人間の行いや私たちの失敗とは無関係です。地上で何が起ころうとも、神様はご計画を実行し、未来を決定なさるのです。「悩んではならない。私は何が起こるか知っているし、何が起こるかを私が決めるのだ。私は誠実である。」

神の約束に対する反応
神様はご自分がお告げになることに、人々が反応してくれることを、期待しておられます。具体的には、ご自身の約束を信頼してほしいと期待しておられます。ですから、私たちは不必要に恐れる必要はないのです。神様は、世界で起こっていることや皆さんの人生で起こっていることに、驚いたり打ちのめされたりすることはありません。兄弟姉妹の皆さん、神様を信じましょう。全能の神様による働きを止めることはできないのです。

一方、神様が未来を予言なさるのは、私たちが決断できるようにするためです。イエス様がおいでになり、ご自分の民を御許(みもと)にお連れになります。そのことに皆さんは興味がありますか。御許に引き上げていただきたいですか。私たち個々の決断に関係なく、神様はご計画を完成なさいます。皆さんがいようといまいと、それは実現します。そのための準備と決断は、私たち次第なのです。

御許に引き上げていただこうと決断する人は、それ相応の準備をしなければいけません。イエス様は、これからなにが起こるかを教えてくださっただけではありません。私たちがどのように準備すればよいかも示してくださいました。模範を示して教えてくださったのです。つまり、キリストは苦難を告げただけでなく、それをどう乗り越えればよいかを教えてくださったのです。皆さんも苦しんでいますが、イエス様もまた苦しまれたのです。欺かれ、見捨てられたのです。私たちがこんにち経験していることは、イエス・キリストも何らかの形で経験されたのです。そして信仰を守り、最後まで愛されたのです。

神様の約束を人生の手本にしようとする人は皆、「誰も神様の救いを拒むことはできない」と確信できます。とはいえ、そのためには自分自身を準備しなければなりません。贖いに与れるように、イエス・キリストのような生き方をしましょう。最後まで信じ、神様と隣人をもっともっと深く愛しましょう。

原著:Simon Heiniger
https://nac.today/en/158033/1132210

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