2023年1月25日 19:48:00 JST

人々はクリスマスや復活祭<イースター>を祝います。祝う背景に、伝統以上のものがあるでしょうか。人々は問題を認識し、その問題をどう解決するか知っています。では、本当に救い主を必要としているのは、誰でしょうか。しかし、永続的な幸福と平和に至る道はただ一つです。

「私たちはまた、御父が御子を世の救い主として遣わされたことを見、またそのことを証ししています。」これは、2022年12月11日にドイツ・ヴィースバーデンで行われた礼拝の引用聖句ヨハネの手紙一4章14節の言葉です。

〔ジャン=ルーク・シュナイダー主使徒による説教の概要〕御子が救い主であると言う感覚が低下しています。普通の人もそうですが、キリスト者も、イエス・キリストを救い主として本当に必要としていることを分かっているでしょうか。ある人は良く分かっています。またある人は問題を認識し、解決策を持っていますが、その一部が神様ではありません。そして、その考えが、単純な心の持ち主や貧しい人々のための空約束に過ぎないと捉えている人々もいるのです。

しかし、地上の財や地上の物では、完全で永続的な満足を得ることはできません。永続的な幸福を得るための方法は、一つしかありません。

唯一の道
その幸福は、神様との交わりを持つことで、初めて手に入れることができます。そして、神様と交わりを持つためには、神様が望まれる通りの人間にならなければいけません。問題は、私たちにそれができないことです。私たちだけではできないのです。救い主が必要なのです!

そうです、私たちには救い主が必要です。その救い主とはイエス・キリストです。この地上に来られた神の御子は、悪に勝利し、神様に至る手段をお創りになりました。イエス・キリストが私たちの救い主です。イエス様の助けによって、私たちは神様の望まれる通りになり、神様の御旨に完全に沿えるようになるのです。そうすれば、私たちは幸せになれるのです。

神様が愛であることは確かです。神様はすべての人間を救いたいと願っておられます。そして、イエス・キリストは全世界の救い主です。しかし、キリストは道を定めており、もし皆さんが救われたいのであれば、その道に従わなければなりません。それは、イエス・キリストを信じ、キリストに倣うを歩むということです。主が明確にそう言われたのです。

私たちの模範
イエス・キリストの生涯から、三つの特徴を挙げてみましょう。

  • イエス様は神様との結びつきを強くしておられました。その生涯を通じて、神様に会うために神殿や会堂に通われました。そして、いつも祈りの中で神様とのつながりを求めておられました。
  • イエス様は常に父なる神様の御心を行おうと志しておられました。御父と一つになることがイエス様にとってすべてであったため、イエス様は苦闘し、厭(いと)うことなくすべてを放棄されました。
  • イエス様がおいでになったのは、支配するためではなく、仕えるためです。何の条件もつけず、何の見返りも期待せず、自分の成功も失敗も顧みず、仕えるためです。

確かにイエス・キリストが完全なお方でしたが、私たちは完全ではありません。完全でいることができないのです。私たちにとって肝心なのは、救い主、贖い主を必要としている、と言うことです。人間が達成できないことを、キリストが恵みをもって補ってくださるのです。

我々が自問すべき重要な問い
イエス様が私たちに求めておられることは、ただ一つ、救いを得るために徹底的に誠実且つ真剣に努力することです。そこで、私たち全員が「自分はどこに立っているのか」と常に自問自答しなければいけません ― まず私自身がこのことについて、真剣に受け止めています。

  • 教会への出席状況はどうか。好きなようにすればいい。皆さん次第です。私たちに説明する義務はありません。ただこれは、教会の指導者でも主使徒でも主任でもなく イエス・キリストが期待しておられることです。
  • 私たちが長年、ある意見、見方、考え方に固執し、主イエスはそれとは違う見方をしていると心の底で分かっていながら、断固としてそれに固執していることが、神様の御心を行うための真剣な努力なのでしょうか。
  • 率直に言って失礼ですが、神様を賛美し崇拝しようと、礼拝に行く気になれないことに、皆さんが神様に仕えようとする皆さんの気持ちに、どれほどの本音があるのでしょうか。何か得るものがある時、何かを必要とする時にしか来ない。しかし、他の人々が神様の礼拝を体験できるように、時々来て参加することはできるはずです。

救い主はその使命を全うされます。私たちの使命は、救いを提供し続けること、福音を宣べ伝え続けることに他なりません。そして、きょう聞きたくない人はあした、あさって聞けるようにする。これこそ、私たちが召された目的であり、人に仕えることなのです。

原著: Andreas Rother
https://nac.today/en/158033/1132230→

nac.today:New Apostolic Church International

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