2023年2月22日 14:51:00 JST

イエス様は「いつもあなたがたと共にいる」と約束され、神様の御許へ帰って行かれました。では、まだこの世にいらっしゃる、とはどういうことでしょうか。そして、これが私たちキリスト者の人生にとってどのような意味を持つのでしょうか。その答えが、主使徒による礼拝の中で語られました。

「あなたがたに命じたことをすべて守るように教えなさい。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」このマタイによる福音書28章20節に書かれている約束の言葉は、1月6日にアフリカ・ケニアのロドワルで行われた礼拝の冒頭で、ジャン=ルーク・シュナイダー主使徒によって会衆に向けて読まれたものです。〔以下、説教の概要〕

神様は、人々の行動に関係なく、いつも共にいる、と非常に素晴らしいお告げをくださいました。イスラエルの人々は必ずしも信仰に忠実ではありませんでした。しかし神様は、救い主をお遣わしになったことで、それほど従順でも信仰深くもなかった彼らを愛し、彼らと共にいるということを、証しされたのです。

神は変わらない

社会、教会、私たちの生活はめまぐるしく変化します。しかし幸いなことに、神様は変わらないのです。ご計画を変えることなく、それを最後まで実現なさいます。

イエス様は、地上の全生涯を通じて、神様が人々と共にいることをお示しになりました。貧しい人々や苦しんでいる人々に寄り添われ、彼らと同じような経験をされました。犯罪者扱いまでされ、挙げ句の果てに殺されたのです。

神は今もここにおられる

イエス様は、まず約束をせずにこの地上を去られることはありませんでした。今回の聖句にあるように、使徒たちに「私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と言われました。つまり「現在、たとえ御父と共に天にいても、この地上で働き、人々と共にいる」という意味です。イエス・キリストの仰せは今も有効なのです。

イエス様が地上においでになったのは、ご自分が始めた御業の実現という使命を、使徒たちにお与えになるためでした。イエス様の約束とその使命は、今なお有効です。イエス様による救いの御業は継続していますし、地上で何が起ころうと、誰もイエス様を止めることはできません。そして、世が終わるまで、人類と共にいてくださるのです。

今年、何が起こるのか、私には全く分かりませんが、今年の一日一日が神様による救いのご計画の一部であることは絶対に確信しています。

聖句の意味

今回の聖句は、こんにちにおいて、どのような意味を持つのでしょうか。「イエス様は私たちの語ることに常に耳を傾けてくださる」ということです。皆さんが何をしようと、皆さんの人生に何が起ころうと、必ず皆さんの話を聞いて、皆さんに語りかけてくださいます。「イエス様は皆さんに寄り添ってくださる。皆さんを執り成し、守ってくださる」という大いなる約束が、今回の聖句に込められているのです。

我々がすべきこと

イエス・キリストの臨在から益を得るためにすべきことは、心から信じること。それだけです。詳しく言えば、

  • 従順になることです。信じるならば、従順になり、御旨を行います。
  • 信頼することです。神様の臨在を体験したいならば、御言葉を信頼し、その実現を待つことが必要です。
  • 忍耐することです。何時間、何年、場合によっては一生涯かかることもあります。それでも神様を信頼し、忍耐しなければなりません。
  • 満足することです。神様の律法や戒めを尊重しながら、持てるものに満足します。そして、もし何かを得るために罪を犯さなければならないなら、そのようなものは必要ないのです。
  • 堅忍不抜であることです。使徒に従うならば、キリストの再臨に備えます。
  • 交わりを持つことです。「二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその中にいる」とイエス様は言われました。

神は全人類を愛しておられる

「いつもあなたがたと共にいる」というイエス様の約束を、曲解してはいけません。

  • イエス様は皆さんと同じ考えではありません。全く逆です。皆さんに変わってほしいのです。完全な人は誰もいません。
  • 私たちの敵がイエス様の敵ではありません。確かに皆さんと共にいてくださるのは確かですが、皆さんの隣人とも共におられます。イエス様は、皆さんの敵とも一緒におられるのです。自分と意見や考えが合わないからと言うだけで、「その人を罰してください」などとイエス様にお願いすることはできません。
  • 私たちの取り組みがうまくいくわけではありません。イエス様は「ご自身による」救いの御業を実現なさるのであって、私たちの取り組みを実現なさるわけではありません。

しかし、イエス様の約束は、この新しい年にも有効です。イエス様はこの新しい年、毎日皆さんと共にいてくださるでしょう。信仰に忠実であればあるほど、神様による救いのご計画に関わっていればいるほど、皆さんは神様の臨在、助け、恵みを体験することになるのです。

原著: Katrin Löwen
https://nac.today/en/158033/1141635→

nac.today: New Apostolic Church International

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