2023年3月22日 0:00:00 JST

キリストと共に統治するとは、自分の運命を支配することです。イエス様はその模範を示されました。ジャン=ルーク・シュナイダー主使徒は礼拝の中で、イエス様の生涯は現在の信徒に模範となり得る、と説きました。

2月3日、ドリシー(コンゴ共和国)でジャン=ルーク・シュナイダー主使徒の司式による礼拝が行われ、1,000人以上の参加者がありました。この地域を担当するカナダのマーク・ウォル教区使徒によるフランス語の説教は、祭壇でコンゴ共和国の言語であるキトゥバ語に通訳されました。〔以下、説教の概要〕

礼拝は、ヨハネによる福音書16章28節の「私は父のもとから出て、世に来たが、今、世を去って、父のもとに行く」を基調聖句として行われました。この聖句は、イエス・キリストが地上におられたことを要約したものです。

御父の許から

イエス様は父なる神様の御許から来られたのですが、このことをご自身はどうやって知ったのでしょうか。母親のマリアがどこかの時点で伝えたのではないかと想像できます。そして、イエスが洗礼を受け、変貌を遂げられる際に、神様は「これは私の愛する子」と言われました。

この世ができる前に私たちは選ばれた ― このことを私たちは両親や保護者から教わったり、日曜学校や礼拝で聞いたりしました。そして、私たちが水と聖霊によるバプテスマを受けた時、司式者や使徒は私たちに「これであなたは神の子となりました」と言いました。聖霊もまた、私たちが神の子であることを定期的に思い出させてくださいます。

この世においでになった

イエス様が特別扱いされることはありませんでした。喜び、悲しみ、苦しみ、死を経験する普通の人生を送られました。そうした経験を何一つ免れることはありませんでした。悪に支配された世界に入り、悪の攻撃にさらされました。神の子たちも特別扱いされることはありません。私たちはこの世に生き、罪への堕落の結果に苦しみます。私たちが他の人たちよりも健康なわけではありません。私たちはこの世に生きていて、罪への堕落の結果に苦しんでいます。私たちは他の人たちよりも健康というわけではありません。金持ちというわけでもありません。他の人よりも悩みが少ないわけでもないのです。

「私の王国はこの世のものではない」とイエス様は言われました。イエスがおいでになったのは、物事を整えたり、罪人を罰したりするためではありません。罪人を救うためにおいでになったのです。イエス様は分裂を望まず、一致を望んでおられます。キリスト者もまた、神様から使命を受けています。「世の光となり、イエス様の証人となる」使命を受けています。この世を支配することが使命ではありません。そうではなく、「宣教するだけでなく、行動によってキリストを証ししましょう。

御父の許へ

復活した体のおかげで、イエス様はこの世を去り、御父のもとに帰ることができました。これが「私たちの目標」です。私たちは自らの使命を果たすと同時に、神様の御国に入ることができるのです。イエスは罪を犯すことなく死なれましたが、私たちはイエス様と同じように完全ではありません」。しかし、それは不可能なことではありません。私たちも罪から解放されたいと思っています。この世を去るということは、もっともっと罪を捨て、もっともっとイエスのようになることなのです。

自分の人生を支配する

この目標がイエス様にはあり、その達成を誰も止めることはできませんでした。イエス様が御父のもとに帰るのを、誰も止めることはできなかったのです。こんにちでも、兄弟姉妹の皆さんは、自分の運命、自分の人生を支配し、その目標である神様との永遠の交わりを達成することができます。そのために必要なことが、

  • イエス様の執り成しです。イエス様は私たちのために祈ってくださいます。とりわけ、信仰を失わないように、祈ってくださいます。
  • 私たちの信仰です。「人生を支配したいのであれば、最後まで信仰を貫くことです。信じるということは、たとえ神様を目で見ることができなくても、神様のことを理解できなくても、神様を信頼する、ということです。
  • 神様を信頼することです。イエス様は、私たちが自信を増すことで、自分の人生を支配できるようにしてくださいます。そして、その信仰によって、私たちは神様を確信することができるのです。
  • 愛することです。もし私たちが自分の運命と人生を支配し続けたいなら、私たちの優先順位は、先ほど聖歌隊が『主よ、もっとあなた愛します』を歌ってくれたように、主を愛することです。私たちが行うことは、神様への愛から行うことです。
  • 謙虚であることです。神様の御国に入り、自分の運命支配し続けたいのなら、謙虚でなければいけません。
  • 神様の御力です。私たちが運命を支配し続けたいなら、強くあり続けたいなら、神様の御力が必要です。神様の御言葉と主の晩餐をいただくことが必要です。

最後に、主使徒は次のように説きました。「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、キリストは私たちに模範を示してくださいました。キリストは私たちに、どのように奉仕し、どのように自分の人生を支配し続けるかを示してくださったのです。私たちには、自分が神の子であり、神様に奉仕することが使命であるという信仰があります。そして、その信仰のために、私たちはこの世を離れ、神様の御国に入りたいと考えています。自分の運命を支配し続けるためには、信仰が必要です。私たちは、神様の愛と御言葉を信頼します。私利私欲ではなく、キリストの愛、キリストの体によって動きます。神様から恵みをいただくために、謙虚であり続けます。そして、使徒職を通してキリストに従います。そうすることで、私たちの望む目標を達成できるのです。

原著: Katrin Löwen
https://nac.today/en/158033/1148827 →

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