2024年5月3日 0:00:00 JST

神様はご自身を、三位一体で現されます。神様の自己啓示は、聖霊降臨日〔ペンテコステ〕をもってグランドフィナーレを迎えます。五月の礼拝では、聖霊が遣わされるという約束、実際に遣わされたこと、聖霊がもたらす効果について考えます。

 

 

聖霊の力

「その後/私は、すべての肉なる者にわが霊を注ぐ。/あなたがたの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。」ヨエル書3章1節〔口語訳2章28節〕に示されている約束です。

 

人々は苦境に陥っていました。ユダは敵国の侵入によって弱体化し、バッタの大量発生で畑は荒れ果てました。経済的にも精神的にも人々は最悪の状態にありました。そうした状況の中で、預言者ヨエルは、聖霊が力強く働いてくださることを預言したのです。

 

この預言はペンテコステの日に実現し、こんにちまでその効果がもたらされています。第一日曜日は聖霊が降(くだ)ったことを記念する日です。

 

聖霊の来臨

「私が父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方が私について証しをなさるであろう。」ヨハネによる福音書15章26節で。キリストはこう約束されました。

 

確かに、聖霊はあらゆる真理に導いてくださいます。ただしこれは、すべての人の好奇心が満たされて未来についてすべてのことが私たちない明らかにされる、ということを意味するわけではありません。イエス様が真理なのです。ですから聖霊は私たちを前へ前へと進め、キリストの知恵に導いてくださいます。五月第二日曜日の礼拝では、私たちが発見することになるすべてのものを解説します。

 

使徒の教え

「しかし、愛する人たち、あなたがたは最も聖なる信仰の上に自らを築き上げ、聖霊によって祈りなさい。」五月第三日曜日の聖霊降臨記念礼拝に引用される聖句は、ユダの手紙20節です。

五旬祭の日、ペトロは聖霊に満たされ、イエス・キリストの死と復活を宣教しました。ユダの手紙には、使徒の教えを守りそれに基づいて生活するよう諭(さと)す信徒への言葉が書かれています。しかし多くの人はこの教えを疑問視しました。

 

三位一体の神

「主はマムレの樫の木のそばでアブラハムに現れた。昼の暑い頃のことで、彼は天幕の入り口に座っていた。ふと目を上げると、三人の人が近くに立っていた。それを見ると、アブラハムは彼らを迎えようと天幕の入り口から走り出て、地にひれ伏し〔た。〕」これは創世記18章1~2節に書かれている出来事であり、神様の三位一体性を表すものであるというのが、キリスト教の伝統的考え方です。

 

神様は救済史の過程で段階的にご自身を啓示しておられます。御子なる神様がイエス・キリストとして擬人化〔受肉〕し、五旬祭において御霊なる神様が示されたことは、神様の三位一体性を認知する重要な段階であり、神様が私たちに近いことを示しています。神様がご自身の三位一体性や臨在をどう悟られてくださるのかについては、五月第四日曜日の礼拝で扱います。

原著: Andreas Rother

https://nac.today/en/158033/1272980

nac.today: New Apostolic Church International

 

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