「自分は愛しておらえず、忘れられたのか。」人生においてとても暗い時を迎えると、そう疑問に思います。これに対して「自らの使命を忘れてはいけません」というのが、答えです。主使徒は、これが誰に当てはまるのか、そしてどうしてそうなのかを説明しています。
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イエス様は、ご自身が裏切られ、捕らえられ、見捨てられ、裁かれ、そして処刑されることをご存じでした。心が騒ぎ、恐れを抱く中で、祈られました。「『今、私は心騒ぐ。何と言おうか。「父よ、私をこの時から救ってください」と言おうか。しかし、私はまさにこの時のために来たのだ。父よ、御名の栄光を現してください。』すると、天から声が聞こえた。『私はすでに栄光を現した。再び栄光を現そう』」(ヨハ12: 27–28)。
これを基調聖句として、2026年3月15日にドイツのキルヒハイム・ウンター・テックで礼拝が行われました。〔以下、主使徒による説教の概要〕
「しかし、私はまさにこの時のために…」が分岐点
「御名の栄光を現してください」とはどういうことでしょうか。こんにちであれば、さながら「あなたの神性を示してください。万能性を示してください。完全性を示してください」ということでしょうか。こうして御父の神性や本質を体験させてくださるようお願いするかもしれません。「あなたがどういうお方であるかを人々に分からせてください。私たちを通してこのことを彼らに悟らせてください」ということでしょう。
神様は「私はすでに栄光を現した」とはっきりお答えになりました。このことは、イエス様がヨルダン川で受洗された時、「愛する子」として変貌を遂げられた山において、イエス様が奇跡と宣教をなさったことによって、明らかにされました。
この聖句では「しかし、私はまさにこの時のために…」の部分が重要です。イエス様はこう仰せになって、ご自身の使命を再確認されたのです。
分からないことだらけでも、遣わされた
今の私たちにも同じようなことがあります。魂が落ち着かず不安になると、「どうして自分なのですか。どうして今なのですか。これは本当に必要なのか。どうしてお見捨てになったのですか。もうあなたは愛してくださらないのですか」と疑問を持ちます。
もちろん、私たちはいつでも神に助けを求めることができます。しかし、今回の聖句は「あなたにもまた、使命がある」ということを私たちに思い起こさせています。私たちは神様の御名の栄光を現すために召されています。そして、神様の本質を明らかにし、神様がどのようなお方であるかを示すべきなのです。
イエスのように祈る
もし私たちの内にこのような自覚――すなわち、この困難な時にあってさえ、自分には使命があるという自覚――があるならば、私たちは神様の許に向かって、イエス様が祈られたように、「御名の栄光を現してください」と祈ることができます。このような祈りには、次のような願いが含まれています。
- 「あなたが今もなお、愛と憐れみに満ちた全能の神であられることを示してください。それを私に体験させてください。」
- 「あなたがどのようなお方であるかを、私が明らかにできるよう助けてください。神様は常に、私たちの苦しみや不正、恐れに優るお方です。私は神様と共にとどまり続けます。
- 「あなたの御業において――キリストの教会において、キリスト者として、主にある兄弟姉妹として――一つとなれるよう、私を助けてください。」ここで、私たちはキリストと出会うことができます。
- 「私たちを用いて、人々があなたに愛していただいていることを、彼らに悟らせてください。慈しみと善行を通して、私たちは彼らがあなたの愛を見出す助けとなることができます。」
- 「復活を通して、あなたの力と愛を現してください。どうか早く来て、私たちを御許へと引き上げてください。」
これに、神様はどうお答えになるでしょうか。
神のしるしはきのうもあしたも
神様は既にご自身の本質を明らかにしておられます。
- イエス・キリストを通して、すなわちその生涯、務め、死、復活を通して、明らかにしておられます。
- 反発を受けたり、人間ゆえの弱さがあるにもかかわらず、キリストの教会を存続させることによって、明らかにしておられます。
- 洗礼、御霊の証印、堅信礼を通して、そして「あなたは私の愛する子」という御言葉をいただくたびに、明らかにしておられます。
そして最後に、神様はこう仰せになります。「心配してはならない。私は、我が子と同じように、今もあなたのためにここにいる。あなたが終わりまで真実であり続けるなら、私はあなたをも復活させる。その時、あなたはありのままの私を見ることになる。」
Andreas Rother
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