使命を受けて奉仕する教役職と使徒職

イエス様がおいでになったは、仕えるためです。イエス様を模範に、神様と同胞に奉仕することは、キリスト者であることの基本的必要条件です。適切な洗礼を受けたすべての人々による証しの交わりのために行うすべてのことは、キリストの教会における奉仕なのです。

職階

 

これらの奉仕には、神様の力と権威を伴うものがあるため、霊による教役が必要です。イエス様ご自身が権限をお与えになった教役職は、使徒職だけです。このことによって、歴史の過程で他の教役職が生まれました。霊的権限に関して、新使徒教会では三つの教役職を認めています。

 

執事職には以下の権限があります。

  • 礼拝や牧会訪問で福音や御言葉を宣教する
  • 聖餐なしの礼拝で会衆に祝福を行う


祭司職には、執事職の権限に加え、以下の権限があります。

  • イエス・キリストの御名において、使徒の委託を受けて、罪の赦しを宣言する
  • 洗礼を施与(せよ)する
  • 聖餐を聖別・施与する
  • 祝福を行う


使徒職には、祭司職の権限に加え、以下の権限があります。

  • 教役者を叙任する
  • 御霊の証印によって、聖霊の賜物を施与する

職務上の権限


職務上の権限は、人間からではなく、教会の頭(かしら)であるイエス・キリストから発せられるものです。使徒職から職務に叙任されることによって授与されます。つまりそれぞれの霊的な任務に応じた権限・祝福・聖別に与るのです。

 

新使徒教会では、これらの職階に加えて、組織上の職階があります。

 

  • 教区使徒が担当する、使徒職と教区を指導統轄する教区使徒
  • 小教区を指導統轄する、小教区主任
  • 会衆を指導統轄する、会衆主任

 

この指導統轄の職能は任命によって与えられます。教役者は聖別と祝福を受けます。その補佐役は、指名によって選ばれます。これに加えて、使徒の補佐役として監督が存在します。

 

この組織体系は、2019年のペンテコステに施行された組織改革によるものです。これ以前に叙任された、伝道師、牧者、地区長老といった教役職の呼称が残っています。この職に就いている者たちには、祭司職と同じ権限があります。

主使徒

 

特別な役割を担っているのは、主使徒*です。最高の霊的権限を有し、世界中の新使徒教会を指導統轄します。ペトロの職務を遂行ます。また、教義を純粋に保ちながら、さらに進展させる責任があります(鍵の権限)。この特別な奉仕のために、主使徒は叙任を受けます。


その地位は、初期キリスト教の使徒たちの、中でペトロが持っていた地位に相当します。2013年のペンテコステ以来、フランス人のジャン・ルーク・シュナイダーがこの職務を担っています。彼は教会設立以来九人目の主使徒です。