社会の一部としての共同体

信仰は孤立したものではなく、人生の不可欠な部分です。この事実は、信者が日常生活において一定の価値観を尊重することを義務づけるだけでなく、国家や社会に対する教会の関係をも規定するものです。

信仰と地上世界
何よりも神様を愛し、隣人を自分のように愛するとは、社会的背景、年齢、言語、その他の違いにかかわらず、尊敬と寛容をもって他者に接することです。

新使徒教会は普遍的な平和のために立ち上がり、和解を訴え、赦しを勧めます。また、あらゆる形態の暴力を認めません。教会はその能力と使命の範囲内で、共通の善を促進するのを機関として支援します。

 

隣人への愛は、環境に対する私たちの責任も規定します。天然資源はすべての人のためにあり、将来の世代のために十分な資源が残っている範囲でのみ使用することができます。

教会と国家
新使徒教会は、政府、公的機関、宗教的教団と開かれた建設的な関係を築くことを重視します。政治的には中立です。その活動は、それぞれの国の法律に準拠しています。このことは、国家権力もまた、神様の戒めに照らして評価を受けねばならないことを前提としています。

 

教会はまた、神様の戒めに調和する限り、国の法律を守り、市民としての義務を果たすことを教会員に求めます。信仰の確信するところと神様への個人的説明責任に基づいて、天来の律法に違反する規定の規制に抵抗するかどうかを、一人ひとりが決めなければなりません。

社会の一員としての信徒
キリスト者は、自分の職業と社会における義務を良心的に果たす義務があります。しかし、義務を果たすこと自体が目的になってはならず、自分自身の幸福や共通の利益よりも優先されることがあってはなりません。十戒は、自分の義務を果たすための方向性を示しています。

 

新使徒教会のキリスト教徒は、公共の場で活動することが完全に自由です。教会は、会員の政治的な意見や活動に対して影響を与えることはありません。