1.2.3 旧約聖書続編としてまとめられている書巻群について 

聖書の中には、旧約聖書の後半に「外典」と呼ばれる書簡群を付している版が多くある。外典とは「アポクリファ」ともいい「隠された書巻」という意味がある。この外典は紀元前3世紀~1世紀にかけて成立したユダヤ教の書巻である。内容的には、旧約聖書と新約聖書を橋渡しする重要な役割を持っている。旧約聖書外典には、新約聖書の信仰における重要な基本理念が予示されている。新使徒教会では、旧約聖書続編の書簡群を、信仰や教義の面で、正典に属す書簡群と同等の扱いをしている。


教会共同訳及び新共同訳日本語聖書では、旧約聖書と新約聖書の間に「旧約聖書続編」として掲載されている。

 

外典は以下の15巻である:
トビト記
ユディト記
エステル記(ギリシア語)
マカバイ記一、二(、三[2]
知恵の書
シラ書(集会の書)
バルク書
エレミヤの手紙
ダニエル書補遺 アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌
ダニエル書補遺 スザンナ
ダニエル書補遺 ベルと竜
エズラ記(ギリシア語)
エズラ記(ラテン語)
マナセの祈り

[2]  カバイ記三は新共同訳聖書に掲載されていないが、日本正教会訳聖書には「マカウェイ第三巻」として訳出されている。