3.1.6 愛の神

新約時代だけでなく旧約時代においても、神は愛のお方として御自身を啓示された。神がイスラエルの民をお選びになり、彼らをエジプトによる捕囚状態から解放されたのは、御自身の愛によるものである。しかし神は歴史上の一つの行為において、イスラエルの民に対して、愛のお方として御自身を啓示されただけではなかった。イエス・キリストを通して、究極的には全人類に、愛のお方である御自身を啓示された。「神は、その独(ひと)り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハ3:16)。神は愛をもってこの世に目を向けて下さるだけでなく、愛そのものなのである(一ヨハ4:16)。