12.1.5.3 交わり

イエス・キリストは「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである」という約束を下さったが、信徒はこの約束が礼拝の中で実現するのを、何度となく体験できる(マタ18:20)。それ故礼拝は、イエス・キリストとの交わりである。イエス・キリストは御言葉によって会衆の真ん中におられ、御自身の体と血によって確実に臨在しておられる。また礼拝は、神を崇 (あが) め称 (たた) えるために集まった信徒たちの交わりでもある。礼拝で聖餐や洗礼や御霊の証印が施与 (せよ) される時は、それらを受ける者と相集う教会員たちがその者の証人となる。さらにこれらサクラメントの際に宣べられる祝福の言葉は、会衆にいる教会員一人ひとりにも語られている。これにより、すでに洗礼や御霊の証印を受けた経験のある者は、その時のことを改めて思い起こしていただきたい。そうすることによって、再生を果たしたすべての魂が、サクラメントによる完全な交わりのうちに、はっきりと一つに結ばれるのである。