12.1.7.2.3 「御国を来らせたまえ」

神の御国はすでにキリストを通して現れ始め、キリストの教会では現れている。「御国を来らせたまえ」とは、会衆の中でますます主を悟ることができますように、という意味である。

 

さらにこの言葉は、やがておとずれる神の御国の啓示について触れている。この御国は小羊の婚姻を以て示されることになっている(黙19:6-7)。この点について神の御国が来ますようにという嘆願は、紛れもなくキリストが再臨して御自分の花嫁を天の故郷に引き上げて下さることを表している。それだけではなく、この嘆願はさらに先の未来についても触れている。つまり天において小羊の婚姻が行われた後、御子は地上に千年の平和王国をお建てになり、この平和王国においてすべての人類に福音が宣べ伝えられるのである。最後の審判が行われた後、神は新天新地を創造され、神の御国は完全なる栄光に包まれて出現し、その御国は永遠に続くこととなる。