4.5.2 新約時代における選び

イエスは弟子たちの中から使徒を選出し、人々に教えを説き洗礼を授けるために、彼らを諸国民の所へ派遣した(マタ28:19-20;ルカ6:13)。主は新約の民を、ユダヤ人と異邦人の両方からお選びになる。この選びを自分のものとする人たちは、福音を信じて受け入れ、水と聖霊によるバプテスマに与る。ペトロの手紙一2章9節には新約の民について次のように書かれている。「しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。」つまり、新約の民に属する人たちは、神から受けた恩顧(おんこ)を ― 言葉においても行動においても ― 証ししなければならない、ということである(二ペト1:10-11)。