5.3.7.2 姦淫

姦淫 (かんいん) とは一般的に、既婚者と自分の夫または妻以外の者との性行為、あるいは未婚者と既婚者との性行為を意味する。イエスは次のように仰せになっておられる。「しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである」(マタ5:28)。「心の中で姦淫をする」ことは、生活において表向きには責められることの無い行為である。この戒めに抵触するのは、実際の淫行だけでなくそのことについて思い巡らすことも含まれるのである(マコ7:20-23)。