5.3.1.4 文言

こんにち使われている十戒の文言は、聖書に書かれている文言と同じではない。暗唱がしやすく、本来の意味が変わることなく、わかりやすい表現が好まれるためである。

 

こんにちの表現による十戒の文言

第一の戒め 
わたしはあなたの主なる神である。わたしのほかに神があってはならない。

 

第二の戒め
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。

 

第三の戒め
安息日を覚えて、これを聖とせよ。

 

第四の戒め
あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。

 

第五の戒め
殺してはならない。

 

第六の戒め
姦淫してはならない。

 

第七の戒め
盗んではならない。

 

第八の戒め
隣人に関して偽証してはならない。

 

第九の戒め
隣人の家を欲してはならない。

 

第十の戒め

隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。

 

出エジプト記20章2-17節に基づく十戒の文言

第一の戒め 
わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。 
あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。
わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。

 

第二の戒め
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。

 

第三の戒め
安息日を心に留め、これを聖別せよ。
六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。  
六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。

 

第四の戒め
あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。

 

第五の戒め
殺してはならない。

 

第六の戒め
姦淫してはならない。

 

第七の戒め
盗んではならない。

 

第八の戒め
隣人に関して偽証してはならない。

 

第九の戒め
隣人の家を欲してはならない。

 

第十の戒め
隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。

 

申命記5章6-21節による十戒の文言

第一の戒め 
わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。
あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。

 

第二の戒め
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。

 

第三の戒め
安息日を守ってこれを聖別せよ。あなたの神、主が命じられたとおりに。
六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、牛、ろばなどすべての家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。そうすれば、あなたの男女の奴隷もあなたと同じように休むことができる。  
あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったが、あなたの神、主が力ある御手と御腕を伸ばしてあなたを導き出されたことを思い起こさねばならない。そのために、あなたの神、主は安息日を守るよう命じられたのである。

 

第四の戒め
あなたの父母を敬え。あなたの神、主が命じられたとおりに。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生き、幸いを得る。

 

第五の戒め
殺してはならない。

 

第六の戒め
姦淫してはならない。

 

第七の戒め
盗んではならない。

 

第八の戒め
隣人に関して偽証してはならない。

 

第九の戒め
隣人の家を欲してはならない。

 

第十の戒め
隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。

まとめ

十戒はモーセの律法の中核を成している。十戒を通して神は全人類に語りかけておられる。 (5.3→

 

十戒を宣べ伝えることは、イスラエルの民の義務事項であり、神がイスラエルと交わされた契約の一部である。 (5.3.1.2→)

 

イエス・キリストはモーセの律法や十戒に関する新しい考え方をお示しになった。そのため十戒は新約においても有効である。 (5.3.1.3→)

 

十戒の文言は聖書の中に二カ所見られる。出エジプト記20章2-17節と、申命記5章6-21節である。 (5.3.1.4→)