5.3.5.2 イエス・キリストと第四の戒め

ルカによる福音書2章51節に、イエス・キリストは母マリアと父ヨセフに仕えてお暮らしになった、と書かれている。イエスが母マリアにどれほど献身しておられたのかについては、ゴルゴタの丘で御自身が十字架に磔 (はりつけ) にされながら、マリアの世話を使徒ヨハネに託されたことからも、知ることができる(ヨハ19:27)。

 

御子イエスは金持ちの青年との会話で、永遠に命を得るための重要項目として、第四の戒めを挙げておられる(マコ10:17-19)。また宣教活動の際には、第四の戒めで述べている両親扶養の掟 (おきて) が律法の教師たちによって蔑 (ないがし) ろにされていることを非難しておられる(マコ7:9-13)。