5.3.5.5 現代生活における第四の戒め

子は、年齢に関係なく、自分の両親を尊敬しなければならない。

 

親子関係が愛情と信頼によって結びついているならば、子は両親に従うのである。思春期にある者は、自分が幼少の時から両親にあらゆる世話を受けてきたことを自覚すべきである。そうするならば、感謝の気持ちを抱 (いだ) くことができる。自分の両親には、尊敬の念をもって接するべきである。それは両親と会話をする時や、両親を話題にする時も同様である。

 

第四の戒めから発生する義務事項は、両親にも課されている。つまり、両親には自分の子を養育するという大きな責任がある。さらに両親は ― 神に喜んでいただくようにふるまうことにより ― 子がきちんと自分たちを尊敬できるような環境を整備する。親は、自分自身の両親や自分自身の義理の両親との接し方や話し方、そして自分自身の両親や自分自身の義理の両親を話題にする際の姿勢を通して、子の模範となるべきである。親子が愛情をもって接し合うことで、信頼関係を築きそれを維持するならば、睦 (むつ) まじい家族を構築することができるのである。

 

第四の戒めを実行することは、たとえ自分が高齢であろうと自分の両親を愛して受け入れることでもある。感謝、愛情、信頼をもって行動するならば、第四の戒めを実行していることになり、神の祝福をいただくことができる。旧約では、「長く生きること」が神の祝福の表れであったが、新約においては、基本的に様々な霊的な賜物を表すようになった。

まとめ

第四の戒め以降は、対人関係における戒めである。第四の戒めは禁止事項ではなく、神に喜ばれるためにどう行動すべきかを示している。 (5.3.5→)

 

親への尊敬は子の義務であるが、親にも義務事項が定められている。それは子を養い、子の模範となることである。 (5.3.5.5→)

 

第四の戒めを実行するならば、神の祝福を引き寄せることができる。 (5.3.5.5→)