6.1 「教会」という用語について

「教会」(ドイツ語「キルヒェkirche」、英語「チャーチchurch」)という用語は、ギリシア語の「キュリアケーκυριακή」(「主に属す者たち」)に由来している。新約聖書では「エクレシアεκκλησία」(「主に召し出された者たち」)という語を用いている。「エクレシア」という語は「集まり」「会衆」「教会」と訳すことができる。

 

一般的に言う英語の「チャーチ」には様々な意味がある。信徒が集まる場所としての、キリスト教の神の家という意味もあれば、キリスト教を信じる人々の集まりである会衆という意味もある。他にもキリスト教の教派を表す場合もある。ただ、ここでいう「教会」とは、信仰の対象を指すものとする。

 

キリスト教会に属している人は、神と永遠に親しく交わりをするために父、御子、御霊なる神から召された者たちである。教会生活の中心は礼拝である。教会の真ん中には、イエス・キリストがおられ、差し迫る御自身の再臨と「天の婚姻」のために、使徒を介して花嫁の会衆を備えておられる。