6.2.3.4 神の御国

神の御国という喩 (たと) えは、神が御自身の教会を治 (おさ) めておられるということである。イエスは神の御国を、多くの比喩 (ひゆ) を用いて、様々にわかりやすく説明しておられる(マタ13章)。例えば「神の御国」は以下のように喩えることができる。

  • イエス・キリスト。つまりその場におられる主御自身(ルカ17:21)。
  • キリストの教会。つまりこんにち地上にある教会。
  • 天の婚宴で啓示される王国(黙19:6-7)。
  • やがて再臨される主イエス・キリストがこの世にお建てになる平和の御国。
  • 新天新地における、神による永遠の王国。
  • 永遠の生命を抱く者たちの領域

 

ヨハネによる福音書3章3節及び5節によれば、神から生まれた者でなければ神の国に近づくことができない、としている。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。[…] はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。」「神の国を見ること」とは、神をありのままに見ることである。初穂となった者たちは、主の日に神をありのままに見ることになる(一ヨハ3:2)。この者たちは永遠の命に与 (あずか) った者たちのいる領域を見ることになる。