7.5.2 使徒職の活動休止

新約聖書には使徒ヤコブの死について書かれているが(使12:2)、ヤコブ以外の使徒たちについては記録がない。聖書以外の文献によれば、聖書に記述がある最後の初代使徒であるヨハネについては、紀元1世紀の終わりに死亡したことが記録されている。その後1832年に使徒職が再興されるまで (11.3→参照) 、主が制定された唯一の職位による活動は休止することとなる。

 

このようにして使徒職を担う (にな) 人物がいなくなったことは、神の御旨に基づくものである。結局、神による至上の支配は、人類にとってまさに神秘なのである。とはいえ、初代使徒職が途絶えた後も、聖霊は活動していた (11.2→参照) 。それは福音の保護とその発展を確実にするためである。