2023年2月23日 19:48:00 JST

「糸」「鎖」「自制心」―これらは、南米担当のエンリケ・ミニオ教区使徒が、主使徒から示された2023年標語と年頭所感を考察する際に用いているキーワードです。

年頭所感で主使徒が強調したことの一つは、「私たちが自らの思考と行動を支配し、千年の平和王国で神様が私たちに就けられた任務に、今から準備しなければならない」ということです。

思考を支配できれば、言動も支配できます。

私は教会で「思考は糸のように、言葉は縄のように、行動は鎖のように」と教えられてきました。ちょっとした思いは私たちを縛りませんが、そのちょっとした思いが頭の中でグルグルと回り続けると、まるで細い糸で両手を幾重にも巻き付けられたような状態になります。最終的には、がんじがらめになって、この束縛から解放されることが困難になるのです。

言葉は思考から生まれます。あることを一旦表現すると、その表現の奴隷となり、糸よりはるかに太い縄で縛られることになります。黙っているべき時はいつか、口を開くべき時はいつかを判断し、自分の発言に責任を持ち、その結果を受け止めなければなりません。昔から「偉大且つ真に賢明な人は、自分が考えていることをすべて口にすることは決してないが、自分が口にしたすべてのことは常に考えている」と言います。

口にすることが神様の御旨にそぐわない行動につながるなら、私たちは鎖につながれたように罪に縛られることになります。

このように、すべての言動は私たちの思考から始まるため、自分の運命を支配し続ける最善の方法は、キリストに自分の心を支配していただくことなのです。

私たちは聖霊の賜物をいただいております。聖霊によって自分の判断を支配することができます。使徒パウロはテモテへの手紙二1章7節でこう述べています。「神が私たちに与えてくださったのは、臆病の霊ではなく、力と愛と思慮の霊だからです。」

自制心は、間違った道を選んだり軽率な判断をしたりするのを防ぐ、神様からの賜物です。人生に対する支配を可能にしてくれる力です。他人を支配するのではなく、自分を支配する力です。この力によって、愛をもって隣人に奉仕できるのです。

自信をもって、聖霊の賜物による働きが現れるようにしましょう。そうすれば、聖霊の力、愛、自制心が私たちの内で働きます。

今年は「キリストに奉仕し、キリストと共に統治する」ことを学ぶ年です。そのチャンスを掴み取りましょう!

原著: Enrique Eduardo Minio
https://nac.today/en/158033/1139805


nac.today: New Apostolic Church International

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