2023年8月4日 0:00:00 JST

一寸先は闇と言いますが、神様は違います。すべての人、すべての物事を見てご覧になります。深い所も浅い所もご覧になります。神様は苦しみも悩みも見抜いておられます。こうしたことを8月の礼拝で扱います。

 

 

「ハガルは、自分に語りかけた主の名を、『あなたはエル・ロイです』と呼んだ。『私はここでも、私を見守る方の後ろ姿を見たのでしょうか』と言ったからである。」8月の第一日曜日の礼拝は、この創世記16章13節を扱います。アブラムの子を身ごもり、妻のサライから逃げてきたハガルが語った言葉です。これは聖書の中で唯一、神の名エル・ロイ(ヘブライ語で「あなたは私を見守る神)が登場する箇所です。

 

神様はすべての人間を見ておられます。一人ひとり個別に見ておられます。また特に困難な状況においても見ておられます。愛の目で私たちを見守ってくださいます。私たちの苦しみや悩みもご存じです。神様はご自身の民、キリストに従う者たちをご存じです。たとえ嵐の脅威を受けても、神様はご自身の働きにしっかりと照準を合わせ、それを実現なさいます。

 

 

一人ひとりを完璧にご存じ

歴代誌下6章30~31節に「まことにあなただけが、人の心をご存じです」という一節があります。第二日曜日は、この言葉を扱います。聖句は、エルサレムの神殿を奉献するソロモンの祈りから引用されています。

 

ここでいう心とは、人間の感情や情緒のことではない。ここでいう心とは、理性や人間の計画能力や人間の意志(知性)の座する所のことです。

 

ここで、神様は人間一人ひとりの意図、願望、目的をご存じである、ということが明らかにされます。私たちは神様から隠れることができないため、自分の心の中にあるものを批判的に見つめ、自分の願望が福音で明らかにされている神様の御旨に適っているかどうかを問う方が効果的です。

 

 

主を尋ね求める人を、主は探しておられる

神様は人の意図だけでなく、目立たないその人の心の痛みもご存じです。そして、ただご存じであるだけでなく、助け、聖別し、平和を与えてくださいます。これが第三日曜日のテーマで、十二年間出血が止まらない無名の女性の話に基づいて行われます。

 

人混みの中におられたイエス様は、誰かが自分の衣服に触れたのをお感じになりました。力が自分から出て行ったことをすぐにお感じになりました。そして、それが誰だったのかを確かめるために振り向き、この助けを求める声なき叫びにこうお応えになりました。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。病苦から解放されて、達者でいなさい」(マコ5:34)。

 

 

救いのご計画とすべきこと

しかし、神様が私たちに与えたいと願っておられる本当の癒しとは、永遠の救いです。そのためのご計画を神様はお持ちです。ご計画は一度にすべてではなく、一歩一歩明らかになります。いずれにしても、救われるために私たちが何を知り、何をしなければならないかを教えてくださいます。

 

神様は時を超越しておられます。過去と現在同様、未来のこともご存じです。主は、私たちを脅かす霊的な危険を把握し、警告してくださいます。そして、これらの脅威にどう対処すべきかを教えてくださいます。

 

具体的にどのような危険があり、それに対して何をすべきかを、8月の第四日曜日に扱います。基調聖句はルカによる福音書21章36節です。「しかし、あなたがたは、起ころうとしているこれらすべてのことから逃れて、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈っていなさい。」

 

原著: Andreas Rother

https://nac.today/en/158033/1187010→

nac.today: New Apostolic Church International

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