2023年8月8日 0:00:00 JST

愛する兄弟姉妹の皆さん。

 

ヨハネの手紙一3章1節にはこう書いてあります。「私たちが神の子どもと呼ばれるために、御父がどれほどの愛を私たちにお与えくださったか、考えてみなさい。」私たちは、自分が神の子とさせていただいたという事実に、時間をかけて感謝しているでしょうか。私たち人間の見識では、神の特性や本質を理解できません。神が私たちに与えてくださった信仰の賜物を活かすならば、神様を完全な絶対的存在として見られるようになります。

 

私たちは、神様が寄り添ってくださる環境にあることを常に意識し、大切にしているでしょうか。天地創造の物語を読めば明らかなように、人間は「隣の芝は青い」という思いに誘われることがあります。生活環境を改善したいという気持ちになることは当然です。しかし、神の子である私たちが焦点に据えるべきことは、生活環境を改善するなら神様の御旨に適うかたちで行い、キリストとの結びつきを弱めないことです。

 

両親の人格や言動の疑わしい状況にある家庭環境があります。それとは対照的に、子供たちが素晴らしい模範を目の当たりにし、導きと愛に満ちた支えを与えられると、子供たちの成長と発達は促進されます。神様の愛と性質は、イエス・キリストの生涯と教えを通して私たちに示されています。

 

イエス様は人間一人ひとりを無条件で愛してくださいます。強くても弱くても愛してくださいます。裁くことも責めることもなさいません。いつでも赦し、救おうとしてくださいます。私たちの声に耳を傾け、私たちを理解し、助けてくださいます。主は、ご自身の命を犠牲にして、ご自分だけが獲得できた徳によって、私たちが恩恵を受けられるようにしてくださいます。主のなさることはすべて完璧です。私たちが完全であることを要求することなく、御自身が達成されたのと同じ完全を私たちが得られるようにしてくださるのです。主は、私たちが主に従うよう招き、ご自分と似た者になるよう励ましてくださいます。主は、ご自分が私たちの力と慰めの源となることを約束してくださいました。

 

初代使徒たちの時代、権力者たちはキリストの偉大な働きや教えを人々に知られたくありませんでした。使徒たちに、イエスの名によって話したり教えたりするなと命令しました。これにペトロとヨハネは答えました。「神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが、神の前に正しいかどうか、ご判断ください。私たちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです。」

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、勇気に溢(あふ)れ、神の子であることの特権を享受できる喜びと幸福をますます公に広められるようになりましょう。

敬具

(署名)

ピーター・シュルティ

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