2023年8月16日 0:00:00 JST

誰が神様でしょうか。答えはたくさんありますが、大切なことは一つしかありません。それは、イエス・キリストがお示しになった神様の姿です。イエス様が示してくださった御姿を拠り所とすれば、可能なことをきっとすべて実現できます。

 

 

2023年6月18日、カナダ・ノバスコシア州ハリファックスで行われた礼拝は、ヨハネの手紙一3章1節に基づいて行われました。「私たちが神の子どもと呼ばれるために、御父がどれほどの愛を私たちにお与えくださったか、考えてみなさい。事実、私たちは神の子どもなのです。世が私たちを知らないのは、神を知らなかったからです。」〔以下、主使徒による説教の概要〕

 

 

ヨハネの手紙一は初代のキリスト教徒に、偽教師に気をつけるよう警告しています。事実、彼らはイエス・キリストに神様の性質が備わっていることを信じていませんでした。それが今の私たちにどう関係があるのでしょうか。

 

 

神についてのゆがめられた真実

一部のキリスト教徒は神様を「裁判官として最後の審判を行い、ひどい罪人をすべて罰してくださるお方」と思っています。別のキリスト教徒は、偶像に対して異教徒のように振る舞います。つまり「神様を買収できる。供物を十分献げれば、正しいことをすれば、神様の恵みと祝福を買うことができる」と考えているのです。

 

あるいは「神様が世界を支配し、世界のすべてを治めなければならない」と考える人もいます。実際「神様をお助け申し上げるべきだ」と考える人もいます。こういう人は神の名において世界を支配したがります。これに関連してイエス様は「私の王国はこの世のものではない」と言われました。

 

あるいは「神様の愛は人によって差があり、出自、行動、宗教、信条に基づいて神様は選り好みなさる」と考えている人がいます。「神様が人を愛しているかどうかは貧しさや豊かさで決まる」と思っています。「神様は罪人を罰することを望んでおり、自分たちはそれを実行する使命を神様から受けている」と考えています。このようなことはナンセンスです。

 

 

神は全人類の父

イエス・キリストは神の似姿、つまり神そのものです。神様は天にいます皆さんのお父様です。それは神が男であるという意味ではありません。神様は男でも女でもありません。人間的性質をはるかに超越しています。「神は父のように、母のように私たちの世話をしてくださる」と詩編の著者は書いています。

 

父であられる神様は、もっと偉大なお方です。

 

  • 命の創造者です。人間を創造し、人間に対して権威を行使なさいます。
  • 全人類は、善悪正邪にかかわらず、御父に、自分の父親のように話しかけることができます。私たちが必要としている物事をご存じであり、私たちを養ってくださいます。
  • 神様は慈愛に満ちた御父であり、すべての人間が御許に帰って来るのを待っておられます。

 

 

全人類は神の子

全人類が神の子であることを、私たちは自覚しなければなりません。神様は全人類の御父であり、全人類を愛しておられます。全人類を罰するのではなく、救うことを望んでおられるのです。

 

今回の聖句には、さらに深い意味があります。つまり、霊的な意味での神の子とは、水と御霊から再生した者のことです。永遠の栄光を受け継ぐことができます。しかし、これは単にサクラメントを受けたというだけの問題ではありません。なぜなら、真の神の子は

 

  • 御父と御子の名を帯び、自身の行いを通して御名を聖とするからです。
  • 何が起きても御父を信頼するからです。
  • 聖霊に導かれ、人間性に振り回されないからです。自由なのです。
  • 自分の人生において、神の子であることほど大切なものはないという認識があるからです。

 

 

違いがあっても一つの家族

神様はご自身の子供たちを集めて、御国に導こうとしてくださいます。ご自身の子供たちが一つになり、それぞれの違いを克服することを望んでおられます。これは必ずしも簡単ではありません。現代社会では、人々は互いの違いを主張しがちだからです。すると社会が分断されます。ますます分裂し、利己的になっていくのは目に見えています。

 

神様は御自身の家族、御自身の子供たちが一つになることを望んでおられます。それぞれの違いを克服できる場所が、教会です。使徒パウロはこう言っています。「ユダヤ人もギリシア人もありません。奴隷も自由人もありません。男と女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにあって一つだからです」(ガラ3:28)。

 

私たちに共通するものは、私たちを分裂させるものよりもはるかに重要です。聖霊の助けによって、私たちはすべての違いを乗り越え、イエス・キリストにあって本当の一つになることができる。それが私たちの目標です。

原著: Andreas Rother

https://nac.today/en/158033/1186022→

nac.today: New Apostolic Church International

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