2023年8月30日 19:48:00 JST

26,000人を超える信徒を前にして、どのたとえを用い、説明するのが最もふさわしいでしょうか。主使徒は小さな群れのたとえを選び、説明しましたが、印象深いものでした。

 

 

ジャン=ルーク・シュナイダー主使徒は2023年7月23日、コンゴ民主共和国カナンガの会衆を訪問し、ルカによる福音書12章32節を基調聖句として、礼拝を行いました。「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。」〔以下、説教の概要〕

 

 

小さな群れ

カナンガの礼拝にこれだけの人々が集まっているのに、小さな群れの話をするのは奇妙ですが、世界の人口に比べれば、皆さんはまだ小さな群れです。イエス様さえ知らない人たちもたくさんいます。しかし、イエス・キリストの再臨は、新使徒教会の会員統計とは関係ないことを忘れないでください。花嫁の準備ができたかどうかは、数ではなく、神の子たちの霊的成熟度によって判断されるのです。

 

群れが小さいということは、多くの兄弟姉妹が慎ましく暮らしていることの証しでもあります。神様に忠実でも、物質的な豊かになるとは限らないからです。一方で、神様によるご自分の子たちに対する愛は、富や成功で判断できるものではありません。

 

「私たちが遣わされているのは、福音を宣べ伝え、花嫁を準備するためであって、派手な奇跡を起こすためではありません。このこともまた、教会が「小さい」と見なされる一因となっています。教会内で犯される過ちもまた、多くの人々に、不完全で「小さな群れ」であることを如実に表しているのです。

 

暴力を拒否し、攻撃を受けても黙っていることも、弱さの表れとみなされる可能性があり、それを揶揄(やゆ)する人もいます。ここで重要なのは「決めるのは人ではない。私たちの父である神様がお決めになる」ということです。

 

多くの人の目に、群れは小さく映ります。

 

 

神の御心に適う

しかし神様は、聖句にあるように、この小さな群れに御国をくださいます。これが神様の願いです。これは神様との完全な交わりを意味します。この御国とは永遠の命であり、天の故郷における神様との永遠の交わりです。御国ではすべてが完全であり、悪も死ももはや存在せず、人々は神様との完全な交わり、人々同士の完全な交わりを持つことになります。私たちは、あたかもキリストのように、一度も罪を犯したことがないイエス・キリストのように、本当になることができるのです。

 

「神の国はすでに私たちの中にある」とイエス様は言われました。つまり神の国とは、ここカナンガにおける人生の中で、神様の臨在を体験することです。主はしばしば、私たちを助け、慰め、善を行うために、姉妹や兄弟を遣わしてくださいます。この交わりを通して、私たちはすでに神様の臨在を経験できているのです。

 

 

小さな群れに留まる

この御国に与(あずか)るためには、小さな群れにとどまることが重要です。小さな群れにとどまるということは、神様の御前で謙虚であり続けるということです。常に謙虚であることによって、

 

  • 「神様の恵みから来るものは、すべて努力や取引などで獲得できない」ということが分かります。
  • イエス様も「御旨が成りますように。御心を成してください」と言われたように、神様を受け入れ、信頼し、従います。
  • 私たちは、ただ教会に来るだけでなく、キリストに従います。キリストの群れに属する人は、キリストに従い、キリストを模範とします。教会に来るのは、仕えられるためではなく、神様と自分の同胞に仕えるためです。イエス様に従うとは、イエス様のようになりたいと願い、イエス様が応答されたように応答することです。
  • 私たちが使徒職に忠実なのは、私たちが知っているからです:「新使徒的教会で重要なのは、教役職〔教職〕に就いている人物の背景では決してありません。それは主イエス・キリストと使徒職、職務全般、教理要綱に定められている使徒たちの教えが重要なのです。

 

 

恐れるな

思い出してください。イエス様は使徒たちと共におられ、教会の面倒を見ると約束してくださいました。それから兄弟姉妹の皆さん、攻撃や批判に対しても冷静を保ち、口論やいさかいで自らを見失うことなく、絶えず軸足をイエス様に置きましょう。小さな群れの皆さん、恐れず、冷静でいてください。結局、勝利するのはイエス様なのです。

 

最後に、兄弟姉妹の皆さん、主に自らを献げ、主に仕えることを恐れてはいけません。主はいつも、皆さんが主に与えるものより、はるかに多くを与えてくださいます。永遠の栄光は、私たちの想像をはるかに超えるものです。小さな群れに留まり、神様の御前にへりくだって、恵みを求めましょう。信仰を持ち、子供が父親に従うように神様に従いましょう。何があろうと神様を信じましょう。主を模範とし、主に仕え、イエス様に似た者となり、いつも使徒職に忠実でいましょう。神様は約束を守ってくださるのですから、恐れてはなりません。イエス様は、ご自分の教会と使徒たちと共にいてくださいます。イエス様は再びおいでになります。

 

原著: Simon Heiniger

https://nac.today/en/158033/1218170→

nac.today: New Apostolic Church International

←2023年過去の記事

←ホーム