2023年9月6日 0:00:00 JST

洗礼、御霊の証印、堅信礼…。私たちの多くは昔、神様に誓いを立てました。そこで大切なのは、自らを点検し、自分の約束したことが今どういう状態にあるかを理解することです。主使徒は最近の礼拝で、どの誓いを点検し、どのようにして自己を点検すべきか、ということを解説しています。

 

 

主使徒の訪問と、6月10日にザンビアナムワラで行われた礼拝のために、たくさんの準備が行われました。〔以下、説教の概要〕「もう終わった。礼拝が始まったのでから、気楽に聞くとしよう」と皆さんは思っているかもしれません。でもがっかりさせて申し訳ありませんが、きょうは新しい仕事の始まりなのです。つまり、御言葉に耳を傾けなければなりません。そして天の御父が私たちに求めておられることを実行するために、私たち皆がこれからずっと、多くの仕事をしなければならないのです。

 

 

たとえ話を現在に当てはめる

神様はキリスト者に、自己点検を求めておられます。「ところで、あなたがたはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『はい、お父さん』と答えたが、出かけなかった。この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄のほうです」と言〔った〕」(マタ21:28-31)。

 

ユダヤ教の指導者たちは、神様を肯定しモーセの律法を守っても、イエス様が救い主であるという教えを受け入れませんでした。逆に、多くの罪人は、律法を尊重しなくても、イエス様を信じ、考えを改め、救われました。

このことがこんにち私たちに言おうとしていることを理解しましょう。自己点検が必要だということです。新使徒教会員は、神様とイエス様と使徒団に、誓いを立てたのです。私たちの約束したことがどうなっているかを、批判的に検証しなければいけません。

 

 

今も罪に勝利しようと努めているか、という内省

私たちは神様に「悪魔を奉仕します」と約束しました。罪に勝利して悪魔を放棄する決意が、どういう状態になっているかを検証し、理解しましょう。罪の深刻度に差があるという考え方が、今の傾向です。特に、隣人の犯した罪のほうが、自分の犯した罪より深刻だ、と見なすのです。神様は憐れみ深いから自分の罪を赦してくださる、と考える人もいます。しかしそういうわけにはいきません。皆さんが隣人の義を認め、悔い改めることによって、はじめて皆さんも赦していただけるのです。また、罪と戦うことより、他のことを優先している人がいます。私たちは神様に「罪と戦います」と約束したのです。ですからこれからは、自分を省みましょう。

 

 

今もイエスの教えを受け入れているかという内省

私たちは「イエス・キリストを受け入れる」と表明したのですから、イエス様に従いたいと思います。さて、本当にキリストの教えを受け入れているでしょうか。すべての人が自己点検できるように、イエス様は以下の項目を挙げておられます。

 

  • 救いとは永遠に生きることであって、この世の富ではない。
  • 救いとは規則や律法を守ることでなく、神様に向かい神様を愛することである。
  • 救いは人が勝ち取るものではない。恵みによらなければ救いは得られない。
  • 自分が来たのは、罪人を罰するためでなく、罪人を救うためである。
  • 自分が来たのは、仕えられるためでなく、仕えるためである。

 

 

使徒団は今も、自分にとって大切な存在か、という内省

私たちは使徒団を受け入れています。使徒は福音を宣べ伝え、サクラメントを執り行い、聖書を解釈します。今もそのことを受け入れているでしょうか。それとも自分勝手な解釈や考えを優先しているでしょうか。

 

 

変わることに「遅きに失した」はない

皆さんの心で、何が変わったでしょうか。二、三年前より、心の中の愛は、増し加わっているでしょうか。五年前より、イエス様に近づいているでしょうか。私たちは変わる約束をしましたが、少しだが心が変わったな、という実感があるなら、遅くはありません。

 

 

自分自身を簡単に変える

自分が簡単に変わるためには、神様に助けていただきます。

 

  • イエス様は私たちを助けてくださいます。御言葉をくださいます。
  • 私たちの人生で不愉快なことが起きても、それは神様からの罰ではなく、提供されているものなのです。神様は、物事がまだ完成していないことを、私たちに自覚してほしいだけなのです。
  • 神様は模範的な人々を私たちに与えてくださいます。こういう方々は私個人にとって、とてもありがたいです。信仰を尊敬でき、置かれた状況の対処法を尊敬できる兄弟姉妹に、私はお会いしたことがあります。そういう方々がやっていることを、自分にはできないと実感します。

 

原著: Katrin Löwen

https://nac.today/en/158033/1217279→

nac.today: New Apostolic Church International

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