2023年9月25日 0:00:00 JST

創造、信仰の実践、準備―来月の礼拝を一言で要約すると、このようになります。しかし、実際の礼拝に参加すると、これら一言の裏にもっと多くのことが隠されていることが分かるでしょう。

 

 

十月に行われる五回の礼拝は「信仰の実践」に主眼を置いたテーマで構成されており、うち三回は連続してこのテーマを含んだ礼拝となります。信仰とは、礼拝指針にあるように「神様を内面で確信し信頼する」ことです。私たちの信仰を実践する三つの方法が示されます。このテーマは、五回行われる十月の礼拝において、いわば二つの「本立て」に挟まれたような位置づけとなります。というのは、十月最初の礼拝は神様による創造を扱い、最後の礼拝は、故人のための礼拝を準備するためです。

 

 

創造の御業に思いを馳せる

絶望的状況でした。エルサレムの町は敵軍に包囲されていました。「ああ、主なる神よ」と言って、預言者エレミヤは苦しみ悲しみながら祈り始めます。しかし彼は続けて「あなたは大いなる力を振るい、腕を伸ばして天と地を造られました」と言って、神様が全生命の創造者であることを告白します。全能であり万物を素晴らしい形にお作りになったことを告白します。「あなたにできないことは何一つありません」と言って、神様にあらがい得るものが何一つないことを告白します。エレミヤ書32章17節に書かれているこの出来事を、十月第一日曜日の礼拝において、現在に当てはめます。そうすることによって、信徒はこの信仰告白がもたらす具体的効果を習得することになります。

 

信仰の実践―祈り

イエス様にとって、十二使徒の召命は、非常に重要な一歩ですが、その直前にイエス様は山にこもられ、御父とのつながりをお求めになります。御父なしにこの決断を下そうという御旨はありませんでした。ルカによる福音書6章12節に書かれているこの出来事は、十月第二日曜日の礼拝の土台となります。信徒はイエス様に学ぶ必要があります。礼拝では、なぜ私たちが日常生活の喧騒から離れなければならないのかが説明され、祈りが私たち自身の人生に果たす役割が検証されます。祈りは「魂の呼吸」のようなものです。生きた信仰は祈りなしには機能しないからです。

 

 

信仰の実践―隣人との会話

日曜日の朝、礼拝が終わると、うどん屋にするかイタリアンにするかについて話す人がいるかもしれません。あるいは週末の予定について話す人たちもいるでしょうし、礼拝司式者の文句を言う人や、バスの時間が気になる人もいるでしょう。アーメン三唱を歌った舌の根も乾かないうちに、出席者の焦点は霊的なことからこの世のことに戻ってしまうのが常でした。しかし、十月第三日曜日の礼拝後は、そうならないことを願います。というのも、この礼拝は、私たちの信仰実践の一面である「信仰について隣人と語る」ということを扱うからです。テサロニケの信徒への手紙第一5章11節には「励まし」と「造り上げること」について書かれていますが、信仰について会話を交わすことによって得られる良い効果はそれだけではありません。信仰について語ることは、単に教役者のためだけのものではないのです。

 

 

信仰実践―聖書

こんにちでも、聖書は世界で最も売れている本の一つです。信仰、教義、説教―これらすべてが聖書に基づいています。そのため、聖書を読みこなすことは、教役者だけでなく、すべての信徒にとって大切なのです。「あなたがたは聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を調べているが、聖書は私について証しをするものだ。」第四日曜日の礼拝は、このヨハネによる福音書5章39節が基調聖句です。聖霊に照らして聖書を読むことによる、信仰の実践に果たす聖書の役割を焦点としたものとなります。

 

 

故人のための礼拝準備

古代アテネの人々は、知られざる神というものに祭壇を寄進していました。いかなる神も忘れていないことを明確にするためでした。これを見たパウロは、アテネの人々に、「神はただお一人、万物を創造なさった唯一の真(まこと)の神で、その神はすべての人間の近くにおられる」と説明しました。十月の第五日曜礼拝では、故人のための礼拝を準備し、使徒言行録17章26~27節に書かれているパウロのこの説明を検証します。神様は明らかにすべての人間に寄り添いたいと願っておられるのに、なぜ生前に寄り添っていただけない人がいるのでしょうか。これは依然として神様の秘義です。しかしこの礼拝を通して、神様の召命を聞いた時に何をすべきか、また、こんにちから神様との交わりを持つにはどうすればよいかが明らかになります。

 

原著: Katrin Löwen

https://nac.today/en/158033/1221604→

nac.today: New Apostolic Church International

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