2023年9月27日 19:48:00 JST

根を下ろし、実を結ばせ、新たな種を蒔く ― コンゴ民主共和国のキンシャサ・マテテの信徒たちを驚かせた主使徒の礼拝です。

 

 

イスラエルの民は敵に包囲されていました。そこでヒゼキヤ王は祈りのうちに主に立ち返りました。彼が預言者イザヤを通していただいた答えは次のようなものでした。「ユダの家に残り、難を逃れた者は再び根を下ろし、上に実をつける」(イザ37:31)。これが、2023年7月19日に行われた礼拝の基調聖句となりました。〔以下、説教の概要〕

 

 

今この世でいただいている言葉

私たちがこの世で相手にしているのは、人間です。敵は人間でなく、悪魔です。悪は次のようなことを言って、私たちに試練を与えます。

 

  • 神を信じるな。私を自分の主人として受け入れろ。私が言っていることをやれば、良い人生を過ごせていることが分かるだろう。
  • 自分を信頼しろ。教会へ行ったり今信じている神に従ったりせず、自分のことは自分でやれ。
  • 罪を避けるな。嘘、盗み、ごまかしをためらうな。そうすれば他のすべての人たちと同じものが手に入る。
  • 使徒たちを見てみろ。誰もが不完全だ。あんな人たちがお前を救ってくれると思うか? 別のところへ行け。奇跡ができる人のところへ行け。

 

尤(もっと)も、こういう思いがよぎるのは当然です。大切なのは、ヒゼキヤ王のように正しい対応ができることです。彼は神殿に行って事の次第を神様に伝えました。これは今でいう、教役者との祈りや牧会のようなものです。神様は「私を信じなさい」と答えてくださいます。「私に留まりなさい。私は万能である。あなたの救い主である」と答えてくださいます。「使徒たちに留まりなさい。主使徒に留まりなさい」と答えてくださいます。「私も使徒たちと共にいることを約束しよう。使徒たちを通してあなたも救いを得ることができる」と答えてくださいます。

 

 

信じる人は根を下ろす

植物の根はまず、自身を地面に固定し、風が吹いても飛ばないようにします。そしてその根から、食物を摂取します。私たちの場合、信仰という根が信心を維持します。聖霊と使徒団の教えを受けていれば、私たちの信仰という根はますます深く根を下ろします。信仰が深くなるのです。再認識していただきたいのですが、

 

  • イエス様が真の神の御子であることを、私たちは信じます。
  • イエス様が死なれ、復活されたのは、私たちのこの世の生活を改善させるためでなく、私たちが永遠に生きるようにするためであることを、私たちは信じます。
  • 私たちが教会へ行くのは、神様の御国に入るため、永遠に生きるため、イエス様と永遠に共にいるためです。

 

風が吹いたら、中に引き込もるのではなく、じっと堅く立ちます。私たちの信仰も植物の根のようなものです。

 

根には、植物に栄養を与える役割があります。この根とは、愛です。ここでも聖霊によって、私たちはキリストによる愛の深さを体験することができます。イエス・キリストは、毎日、私たちと共にいてくださいます。私のことを助けてくださいます。私がキリストを愛し申し上げているのは、キリストが地上におられた時に、私のために働いてくださったからです。そして今も働いてくださるからです。そして、私に約束してくださったことがあるからです。イエス様への愛が、イエス様に奉仕する力を与えてくれます。イエス様を愛することによって栄養が与えられ、次第に変化して、ますますイエス様に似た人となるのです。

 

 

信じる人は実を結ぶ

根は見えません。兄弟姉妹の皆さん。皆さんの信仰を、私は見ることができません。皆さんの愛の深さを見ることができません。しかし、実(み)は誰でも見えます。

 

実とは、私たちの行動と霊の成長を表しています。常に使徒団の教えを信じる人は、実を結びます。見える形で行動が変化します。例えば攻撃的なことをされても、それまでの同様の対応はしなくなるでしょう。

 

実は栄養を作ります。実とは、兄弟姉妹への奉仕を表します。ここで言う実とは、祈ったり、慰めたり、安心させたり、励ましたり、思いやったり、という形で現れます。

 

そしてこの実の中に、成長の継続を保証する、種も入っています。信徒も、神様の御業の未来のために、道を備えます。行動を通して、福音を宣べ伝え、証しをします。そして行動や証しを通して、新たな魂を神様の御業に惹(ひ)き付けます。親が実を結び、その子孫が神様を信じ続けるきっかけとなるのです。

 

原著: Katrin Löwen

https://nac.today/en/158033/1217861→

nac.today: New Apostolic Church International

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