2023年10月4日 0:00:00 JST

イエス・キリストに完全に魅了されてしまいました―「この方のなさったことはすべて、すばらしい。」「このお方はすべてをよくしてくださる!」主使徒が具体的に何を言おうとしているのか、そしてそのような熱意に身を任せることがなぜ良いのか、今回の記事を読んで確認しましょう。

 

 

「そして、すっかり驚いて言った。『この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。』」―これは、2023年7月30日、ドイツのノインキルヒェンで主使徒が引用した聖句です。〔以下、説教の概要〕

 

イエス様は奇跡をなさいました。すると人々はこれに驚いて「この方のなさったことはすべて、すばらしい」と言いましたが、これは現代の人々にとって、次の二つの意味があります。

 

  • 救いが来たこと、救い主が今ここにおられることを示すしるしです。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにするという癒しの御業は、預言者イザヤがメシアの来臨に関連してすでに予告していたことなのです。
  • 私たちキリスト者にとって、これはイエス・キリストが神の御子であるという事実を指しています。「なさることはすべてすばらしい」というこの概念――他の翻訳では「物事を非常に良くする」という表現もありますが――は、天地創造に関する一番目の記述と関連しています。当時、神様は造られたすべてのものをご覧になり、それが非常に良かったことをお感じになりました。

 

イエス様がなさることは、すべて完全なのです。

 

【完全な人生。】イエス・キリストは完全に従順でした。最後まで絶えず忠実で従順でした。罪を犯すことがありませんでした。私がイエス様に感服するのは、イエス様が常に、正しい判断、最善の反応、常に最善の選択をしておられたことです。

 

【完全な犠牲。】罪の無いお方であったからこそ、すべての人のために――一度だけの――完全な犠牲を献げられたのであり、この犠牲はすべての人間にとって、永遠に有効です。

 

【完全な勝利。】「イエス様は悪の力を粉砕なさいました。もちろん、悪はこんにちも活動していますが、その力は限定的です。「イエス・キリストの勝利」という筋書きはすでにできあがっています! 悪魔――悪――はやりたい放題かもしれませんが、すでに打ち負かされているのです!

 

【完全な贖い。】苦痛の軽減だけではありません。至る所にある損害の埋め合わせだけではありません。欠陥が一切なくなるのです。重圧が一切なくなるのです。つまりすべてが完全になるということです。永遠に! イエス様は私たちの魂だけでなく、霊も体も、完全にしてくださるのです! 私たちは新しい体をいただき、一人の人間として御国にいることになるのです。

 

【完全な働き。】イエス様は強制的に救いを受け入れさせるようなことをなさいません。救いへの願望とそれを実現させるための能力を、私たちの内に鼓舞されるのです。まず、私たちの魂に働きかけて、ご自身の愛を証しされます。この愛を私たちが掴めば掴むほど、救いへの願望と救っていただこうとする気持ちが強くなります。しかし主イエスが教えておられるように、皆さんを助け、皆さんと共にいて、皆さんを完全なものとしてくださるのは、イエス様の恵みによるのです。

 

【完全な義。】イエス様の救い、イエス様の犠牲、イエス様の福音は完全です。つまり、これらが全人類にとって完全であるということです。そして、この福音によって、主の犠牲によって、イエス様による贖いがすべての人間に可能となります。この地上においても、あの世においても、さらには来るべき平和の王国においても、遅くとも最後の審判までには、すべての人間がご自身の御許に行かれるようにしてくださるのです。

 

これに私たちはどう対応すれば良いでしょうか。その答えは以下の通りです。

 

  • 【従う。】主イエスのなさることがすべてすばらしいということを理解したならば、「自分も同じことをしたい」と思いませんか。
  • 【信頼する。】イエス様のなさることはすべて、すばらしいのです。イエス様のことが理解できなくても、私たちはイエス様を信頼します。贖っていただくのに必要なものを、すべていつも与えてくださいます。
  • 【愛する。】神様を愛するならば、万事が良い方向に働きます。私たちがもっぱらすべきことは、神様をもっともっと愛することです!
  • 【待つ。】今はすべてを理解しているわけでも、すべてが見えているわけでもありません。しかし忍耐してください。最終的にはすべてが明らかになります。「主のなさったことはすべて、すばらしい」ということが分かります!
  • 【始める。】皆さんの人生で何があったか、皆さんが何をしたか、あるいはしなかったか、そのすべてに「遅きに失した」ということはありません。神様はすべてをすばらしくしてくださいます。すべてを、です!豊かな恵みを授けてくださいます。新しく始める機会を与えてくださいます。この恵みを手に入れましょう!

 

はっきり申し上げますが、すべては皆さんの意志にかかっています。神様が皆さんを愛しておられることに思いを馳せてください。目標に思いを馳せてください。神様が皆さんに用意しておられる完全な贖いに、思いを馳せてください。そして「こうしたものを本当に願っているだろうか」と自分に問いかけてください。もし本当に願っているなら、神様は「大丈夫。すべてをすばらしいものとしてあげよう」と言ってくださいます。

 

原著: Andreas Rother

https://nac.today/en/158033/1224682→

nac.today: New Apostolic Church International

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