2023年11月22日 0:00:00 JST
父なる神様はご自分を信じるすべての人々を救うために、御子をお遣わしになりました。イエス・キリストは救いを補佐する者として、こんにちにおいても弟子をお遣わしになります。こうした働きについて、主使徒は最近の礼拝で解説しております。
2023年9月24日、アメリカのニューヨーク州バッファローで行われた礼拝は、レナート・コルプ教区使徒が担当する全地域に生中継されました。アメリカ合衆国新使徒教会の代表でもあるコルプ教区使徒はこの日、定年に伴い現職を引退しました。ジャン＝ルーク・シュナイダー主使徒は、ジョン・シュナーベル教区使徒補佐を後任に任命しました。
御子がこの世に遣わされた
「神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」主使徒は説教のための基調聖句として、ヨハネによる福音書3章17節を引用しました。〔以下、説教の概要〕この聖句に出てくる「世」とは、神様を排除したり、敵意を示したり、あるいは神様に無関心になったりしている罪深い人類を指しています。このような人たちのところにも神様は御子をお遣わしになったのです。
つまり、神様はこのような人たちでも愛してくださるということです。神様を排除し、神様から離れ、神様と距離を置いても、つまりご自分を受け入れない人でも、愛してくださるのです。それどころか神様はイエス様を遣わしてくださったのです。イエス様は人々に「神はあなたがたを愛しておられる」と言われました。
人類が救われることをお望みである
状況はかなり新しくなりました。というのは旧約時代、神様について違った見方をされていたからです。正しい人に対しては優しいが、罪人に対しては洪水、干ばつ、飢饉といった災いをもって罰する審判者と考えられていました。イエス様と同世代の人々も、神様をそのように捉えていました。しかしイエス様は次のように言われました。「そうではない、私が来たのは罪人を罰するためではない。私は世を愛している。神を退ける者、神に無関心な者、神に敵意がある者を、私は愛している。そのような人たちを救うために私は来たのだ。」
神様は次のような方法で人々を贖ってくださいます。
- 罪を赦す。神様は人々を救う時、罪を赦し、浄化してくださいます。
- 聖なる者とする。聖霊の働きは、人々を少しずつイエス・キリストの似姿に変貌させることです。
- 栄光を与える。人の体すべて――身体、魂、霊――が神様の御国に入り、神様との交わり、相互の交わりを持つことができます。
信じることで救われる
救いはイエス様を信じる人たちに与えられます。イエス様を信じるとは、
- イエス様が御子なる神様であることを信じなければならないということです。ただの預言者でもなく、ただの伝道者でもなく、神様から遣わされた、御子なる神様です。
- イエス様が説かれる教えを信じなければならないということです。イエス様は真理を説かれます。奇跡に勝ることをすることができます。
- 人としてのイエス様、イエス様が経験なさったすべてのことを信じなければならないということです。
- イエス様を真剣に信じる結果として、愛に押し出された働きができるということです。
- イエス様がお遣わしになった使徒、イエス様がお建てになった教会を信じ、イエス様が宣言し制定されたサクラメントを信じなければならないということです。
イエスは使徒を世に遣わされた
もう一つ申し上げたいことがあります。私たち自身のことを考えてみましょう。神様は世に、ご自分の子であり弟子である私たちをお遣わしになりました。私たちは罪と悪に支配されたこの世に遣わされたのです。ですから他の人たちと同様に私たちも堕罪がもたらした結果を被り、それに対処することになります。そういう意味で、人々の救いに貢献するために、キリスト者は召されているのです。
神様は、ご自分が排除されたり関心を持たれなくなったり敵意を抱かれたりしていることを分かっておられます。しかしそうしたことに皆さんは対処しなければなりません。神様は敢えてそのような状況の中で皆さんをお遣わしになったのです。神様は皆さんにこう言っておられます。「この世において自分に仕えてほしい。自分の本心を宣べ伝えてほしい。人々が自分の愛を感じられるようにしてほしい。人々を救おうとしていることを伝えてほしい。今も人々が赦され聖なる者となれる可能性を維持されるように、貢献してほしい。」
皆さんはこの世に、この状態の中に、主に仕え、救いの業に貢献する目的で遣わされました。それは人類が赦され、聖なる者とされ、栄光に与るためなのです。
原著: Author: Katrin Löwen
https://nac.today/en/158033/1235945￫
nac.today: New Apostolic Church International
