2023年12月20日 0:00:00 JST
神様は偉大な働きをなさいます。確かに、私たちも祈りや歌を通して神様の御業を賛美します。しかしいと高きお方にそのような賛美が必要なわけではありません。「賛美は私たち自身のためであって、神様のためにするのではない」と主使徒は言い、さらに「神様を信じる者は神様による最大の働きに与ることになる」と説いています。
バングラデシュ→を初めて訪問したジャン=ルーク・シュナイダー主使徒は2023年11月10日、ダッカで礼拝を司式しました。基調聖句は詩編92編6節が引用されました。「主よ、あなたの業はなんと大きく/あなたの計らいはいかに深いことか。」〔以下、説教の概要〕
私たちはこんにち、一堂に会して天のお父様と主イエス・キリストを称え、崇めることができます。きょう与えられている聖句はまさにそのことを言っているのです。ですから私たちは礼拝ごとに集まるわけです。礼拝ごとに、私たちは神様の御業がいかに偉大であるかを思い起こすことができます。
イエスは勝利者
御子イエス・キリストを通して成し遂げられた神の御業は、次の通りです。
- イエス様は御父の御旨を実行されました。誰もイエス様を止めることはできませんでした。イエスは傷つけられ、殺されても、忠実であり続け、御父の御旨を完璧に果たし、最後まで罪を犯すことがありませんでした。
- イエス様の愛は完璧でした。周りの人々を愛しただけでなく、弱者、周囲から疎外された人たち、貧しい人たち、罪を犯している人たちのところへも行かれました。苦しみの最期の時でさえ、愛することは決しておやめになりませんでした。
- イエス様には深いお考えがありました。つまり、人々が望むものをお与えになりませんでした。人々はイエス様に奇跡を欲しがりました。ローマ人の排斥と、イスラエル王国の回復を期待しました。しかしイエス様は人々に「贖い」をもたらしたのです。
ですから私たちは礼拝ごとに神様を崇め、称えます。しかし、神様がそれを必要とするからではありません。神様を崇拝・賛美するのは、神様のためではなく、自身のためです。イエス・キリストの御業と勝利こそが、私たちの人生において最も重要なことなのです。
神が救いのためになさること
次に、神様による救いの提供について考えます。
- 神様は私たちの日常生活を助けてくださるだけでなく、もっとはるかに多くのことをしてくださいます。多くの人は、神様による修復を期待しています。問題解決を期待しています。しかし、神様のお考え、ご計画はそんな程度のものではありません。私たちを悪から完全に解放しようというのです。
- 神様は完全に変容させられます。私たち貧しく不完全な罪人を選んで、イエス・キリストのような完全な姿に変えてくださるのです。私たち罪人が、ただ完璧であったイエス・キリストと、似た人になれるようにしてくださるのです。これは人間にはできないことです。
- 神様の行為は人間の想像を超えています。私たちの理解を超えていますが、私たちには神様が働いてくださるという保証があります。
そして、これらの偉大な御業は神様からもたらされたものであるにもかかわらず、私たちはしばしば、人間として神様のために何をして差し上げるかしか考えません。「物事の見方を変えましょう。神様から何をいただくのか、変わることによって何になるのかを考えましょう。
神は全人類の救いをお望みである
神様による贖いとは、
- すべての人間を救うことです。全人類が神様による救いのご計画に含まれているのです。誰も除外されることはありません。すべての人を御国に導きたいと願っておられます。
- 神様との交わり、そして相互の交わりです。神様は私たちが救われることだけでなく、私たちが一つの民となることも望んでおられます。ご自身だけでなく相互の完全な交わりにおいて生きることを望んでおられます。イエス様は、御自分と御父が一つであるように、私たちが一つになることを望んでおられます。
- 人知を超えた神の行為です。キリストが再臨されるまで、教会員は完全ではありません。しかし、人々の弱さに目を向けてはいけません。「これは神様の御業であり、神様は人間の弱さを用いて偉大なことをなさるのだ」ということを忘れないでください。
改めて皆さんに確認しますが、神様の教会を導くのは神様であって、人ではありません。ですから神様の御旨が実現するのであって、人の考えが実現するわけではありません。ですから最後までイエス・キリストを信頼し、イエス・キリストに従いましょう。そうすれば私たちすべてが、御国で御名を賛美して、永遠に「輝く日を仰ぐとき」を歌い、神様の偉大さを称えるのです。
原著: Katrin Löwen
https://nac.today/en/158033/1247223→
nac.today: New Apostolic Church International