3.4.14 被造物の頭であるイエス・キリスト

エフェソの信徒への手紙1章20-23節によれば、キリストを「すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来るべき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれた。」キリストは「ロゴス」 (3.4.2→参照) としてあらゆる被造物の初穂(はつほ)である。「天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、[…]万物は御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました」(コロ1:16)。神は、御子によって世界を創造されたのである(ヘブ1:2)。キリストは被造物の頭として、罪に汚れている人類を「滅びへの隷属から解放」して下さる(ロマ8:19-22)。このことにより被造物は益(えき)に与(あずか)り、新しい被造物が現実のものとなる。「もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦(ろうく)もない。最初のものは過ぎ去ったからである」(黙示録21:4)。

まとめ

イエス・キリストは天に昇られた後も聖霊を通してこの世におられる。 (3.4.13→)

 

新約聖書には「キリストの体」という比喩(ひゆ)が使われている。この比喩は、イエス・キリストの教会が単なる組織や団体でなく、頭であるイエス・キリストに導かれた、生きた有機体であることを示している。 (3.4.13→)

 

「ロゴス」である神の御子は、あらゆる被造物の初穂である。神は御子を通してこの世をお造りになったのである。 (3.4.14→)