7.7 叙任

教役職は、会衆で働けるようになるために、使徒職から権限を与えられ、祝福と聖別を受ける。

 

霊的職務への叙任は、使徒が三位一体なる神の御名によって、按手 (あんしゅ) と祈りを通して執 (と) り行う (12.1.12→参照) 。教役職は自分の職務行使に当たって、使徒職に説明責任があり、使徒職の判断の下 (もと) にある。

 

叙任を受ける中で、教役者としての能力が与えられ、それに応じた権限が使徒職から与えられる。これは執事職、祭司職、使徒職すべて同様である。これを土台にして、教役職は課せられた職責を全うすることができる。

 

教役職は、叙任を受けることによって、自分の仕事に対する祝福と聖別とを受ける。必要な能力が引き出され、それが職務の行使に生かされるのである。

 

叙任はサクラメントではなく、祝福行為である。祝福行為が聖なるものであり、教役職が奉仕の職務であることは、その職務を与えられるときに膝をつくことから理解することができる。教役職に叙任される者は、絶えず神に忠実であり、キリストに従って行くことを誓い、使徒職への信仰に従順であることを約束する。

 

原則として、教役職に就くことは人の意志ではなく天の御旨に基づいている。神の御旨を理解し、それに従って行動することは、使徒の任務である。

 

叙任を受ける際には、天からの祝福が与えられる。この祝福により、天使による加護に与 (あずか) るだけでなく、聖霊が強め支えて下さることも保証される。

 

教役職が任務を行う場合、自分自身の能力ではなく、専 (もっぱ) ら使徒職との一致と聖霊の力に基づく。使徒職は、教義について権限を持つ者であり、他の教役職が神の御言葉を宣べ伝える際の模範である。