2023年11月21日 0:00:00 JST

明確なのは「神様の御前において、社会的性及び生物学的性は同等である」ということです。そこで今年の一月一日から、教役者が持つ職務上の権限を女性にも委託できるようになりました。これは教理面においても職務行使の面においても言えることです。

 

 

新使徒教会の霊的職務については、新使徒信条第五条に次のように定められています。「私は、神によって定められた教役者が使徒によってのみ叙任されること、職務執行のために与えられる権能祝福聖別は使徒職からもたらされることを信じます。」

 

ここで「女性に教役職を叙任できることに、どのような意義があるのか」という問題が様々な側面に関して浮上します。この問題については「職務上の権限と職務上の嘱託を女性に付与することについて」という論文の中で議論しています。

 

 

選び

新使徒信条第五条に関する教理要綱の解説(2.4.5)は、一般論として――社会的性別を問わず――神様から職務に就く定めを受けた人物について述べたものです。ですから男性だけでなく女性も教役者に選ばれる可能性があります。

 

「男性も女性も等しく教役職を担う可能性があるとする根拠は、神様の御旨であって、人の決定ではありません。」礼拝指針2022年特別第3号の中でこのように書かれています。ですから職務は人の働きでも会衆の働きでもなく、神様がキリストの教会にくださった賜物なのです。

 

「霊的職務に就かせるための選考基準として、ノルマ規制のようなものは自ずと論外となります。」礼拝指針ではこのように言っています。

 

 

叙任

さらに礼拝指針では次のように言っています。「選ばれた人物を承認し、職務に叙任するのは、使徒職の務めです。」

 

女性ないし男性を叙任するための基本的条件は神様からの召命ですが、叙任が計画されている場合は会衆、小教区、教区からの要望も常に考慮されます。

 

職務に係る奉仕に必要な霊的能力も考慮されます。女性も男性も同じように、才能、特定の能力、長所を奉仕の実践に生かし、それらを会衆のために活用します。叙任を受けることによって「必要な能力が引き出され、それが職務の行使に生かされる」のです(教理要綱7.7)。

 

 

権限付与、祝福、聖別

神様から指定をいただいた霊的職務は、その職務が持つ特質を権限によってその人物に付与されます。教理要綱は、御言葉の宣教とサクラメントの施与における権限を段階別に、使徒、牧司、執事という三つの職階に言及しています。「女性も男性と同様に、すべての職階にすべての権限を持ったまま叙任されます」と先の礼拝指針は明確にしています。

 

「女性も男性も、与えられた職務と奉仕を適切に行うためには、祝福と聖別を受ける必要があります。」教理要綱2.4.5は、祝福によって教役職が天からの援助や聖霊の助けに与れることを確信する、としています。さらにこう続けています。「『聖別』とは、聖なるお方である神御自身が教役職を通して働きかけをして下さることを指す。」

 

 

職務の行使

男女は、叙任を通して、会衆、小教区、教区内で活動するために、職務上の権限と職務上の嘱託を与えられます。さらに、会衆、小教区、教区において、任命や指名を通して、指導統轄上の職能を与えられます。

 

職務叙任に際しては、常に会衆や教会の要望を考慮します。女性を叙任する場合は、それが社会として認められるかどうかも考慮します。

 

職務に召された者は、新使徒信条第十条及び新使徒教会教理要綱で定められている通りに、聖書の証しに従って教えを説くことを約束します。そして教役者の手引きに従って職務を遂行するのです。

 

原著: Andreas Rother

https://nac.today/en/158033/1235059

nac.today: New Apostolic Church International

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