8.1 洗礼

三位一体の神による恵みにおいて、イエス・キリストを信じる人たちに与えられる、最初の根本的行為が、洗礼である。この洗礼によって、生まれながらの罪が洗い流されて、信徒は神から遠く離れた状態から打開されることになる。ただし罪を犯しやすい傾向(世俗欲)が解消されるわけではない。

 

洗礼を受けた人たちは、イエス・キリストが犠牲の死を通して人類のために獲得した徳を共有する。これにより人は初めて神と密接な交わりを得ることになる ― キリスト教徒になるということである。教会員となる。つまりイエス・キリストを信じ、キリストが主であることを告白する人たちの仲間となるということである。

 

従って、新使徒信条第六条で、次のように宣言している。「私は、水のバプテスマが聖霊による人の新生に至る第一段階であること、水のバプテスマを受けた者が、イエス・キリストを信じイエス・キリストが主であることを公に宣べ伝える者たちの仲間に加わることを信じます。」