12.1.5.4 祈り

礼拝は祈りとの結びつきが不可分である。すでに礼拝開始前から、信仰深い者は個人的に祈ることによって神に近くにいていただこうとする。礼拝中の祈りにおいて、司式者の発する祈りの言葉において会衆は一つになる。この祈りの言葉によって崇拝、感謝、執 (と)り成 (な)し、嘆願を表現する。会衆が一同で捧げる主の祈りには、特別な意味が込められる。主の祈りはマタイによる福音書6章9-13節の書かれている文言に従って、聖餐の前に行われる。信徒がイエスの体と血に与 (あずか) った後、キリストに向かって、御自身を犠牲となったことで現在の恵みが与えられていることに、黙祷 (もくとう) という形でてキリストに感謝を捧げる。礼拝の終わりに際して、司式者は言葉を発する形で祈りを捧げる。

まとめ

イエス・キリストによって、人類に対して行われる天来の牧会宣教の在り方が、新しい次元で展開し始めた。キリスト教の礼拝を特徴づけている要素 ― つまり御言葉とサクラメント ― は、イエスの言動を源としている。 (12.1.3→)

 

礼拝における四つの基本要素は新約聖書で証しされている。その四つとは使徒の教え、交わり、パンを裂くこと、祈りである。 (12.1.3→)

 

キリスト教の礼拝形式は何世紀もの時を経る中で多様化した。近年における新使徒教会の礼拝式次第は、常に改良を重ねてきた。 (12.1.4→)

 

三位一体の神の名による礼拝開会の宣言は、神への招詞であり神の臨在を確信するものである。礼拝の中で三位一体の神と出う時は、このような方法で始めて、三位一体の神の名による祝祷を以て結びとする。(12.1.5→)

 

礼拝の目的は、間近に迫るキリストの再臨への希望を強くして、信徒に主の来臨の準備をさせることである。 (12.1.5→)

 

使徒が召されているのは、福音の宣教のためである。委ねられた職務において活動する教役者も同様である。 (12.1.5.1→)

 

聖餐の執行によって、会衆は礼拝の中心となる式次第を体験する。 (12.1.5.2→)

 

礼拝は御言葉とサクラメントとを通してイエス・キリストと交わることである。また、神を崇め称える目的で集う信徒らの交わりでもある。 (12.1.5.3→)

 

礼拝は祈りとの結びつきが欠かせない。礼拝において、崇拝、感謝、執り成し、嘆願が表現される。 (12.1.5.4→)