7.4 使徒職

「使徒」を意味する英語の"apostle"には「大使」という意味がある。この語は、新約聖書に対応する意味を持つ、ギリシア語の「アポストロスἀπόστολος」が語源である。

 

イエス・キリストが御自身の教会に与えられた教役職は一つだけである。それが使徒職である。使徒職は、イエス・キリストの代理として、キリストから委託を受けた者である。使徒の職務とは、教会を建てて、救いを待ち望んでいる人類がイエス・キリストによる贖いに与 (あずか) れるようにすることである。さらに、イエス・キリスト再臨のために信徒を整 (ととの) える職務が、使徒に与えられている。

 

使徒職の意義については、新使徒信条第四条で次のように述べている。「私は、主イエスが御自身の教会をお治 (おさ) めになること、そのために使徒をお遣わしになったことを信じます。そして御自身が再びおいでになるまで、教え、イエスの御名によって罪を赦し、水と聖霊とによるバプテスマを授ける職務を、使徒にお委ねになったことを信じます。」