2023年12月30日 19:48:00 JST

キリストと共に奉仕し統治した一年、そしてキリストに仕えキリストと共に治めた、山あり谷ありの一年でした。〔この記事を読まれる日本の皆さんは、すでに元旦を迎えておられるかもしれませんが、〕2023年を振り返り、教区使徒たちによる連載記事「この人に聞く」の要点を、一緒に振り返ってみましょう。

 

 

2023年の標語は、ヨハネの黙示録20章6節「彼らは神とキリストの祭司となって、キリストと共に千年の間支配する」に基づいています。2023年の年頭の挨拶で、主使徒はこう述べました。「早くキリストと一緒になり、キリストのそばで働けるようになることを強く希望しています。今はすでにその準備をしています。そこで、2023年の標語は『キリストと共に奉仕し統治する』とします。厳密には『キリストに仕え、キリストと共に治める』と言うことです。」

 

例年通り、教区使徒とその補佐たちは各々の考えを記事にしました。

 

レナート・コルプ教区使徒(アメリカ合衆国)は現役最後の年に、世界中のすべての兄弟姉妹に宛てて次のように書いています。「地上における私たちの歩みには、単に一時的な意味を持つ人生ではなく、永遠の未来における聖なる目的があり、救い主イエス・キリストはこの目的のために私たちを必要としてくださっているのです。」

 

次に、南米の会員を担当するエンリケ・ミニオ教区使徒が、自分の心にあるものを少し紹介してくれました。「思考を支配できれば、言動も支配できます。」ミニオ教区使徒は「思考は糸のようである」とも言い、その理由を解説しています。

 

ユルク・ツビンデン教区使徒は、2023年の標語が日常生活でどのように実践できるかを説明するために、個人的な体験を綴っています。「キリストのおかげで、私は心の中の様々な感情を理解でき、また、適切な方法で神様に奉仕できるようになるための条件を作り出すことができました。」

 

リュディガー・クラウゼ教区使徒(北部・東部ドイツ教区担当)は、統治という側面に注目しました。彼は次のように結論づけています。「ここで言う支配が一般の意味と別質であり、厳格な専制的独裁的支配とは関係ないことになります。こんにちにおいても、また平和王国においても、キリストの戒めを実現させるという意味合いの中で論じられることなのです。そして、この戒めは戒めであることに変わりはないため、信仰の目的を達成するための律法なのです。」

 

「2023年標語の背景にある基本的な考え方は愛である」とは、ミヒャエル・エーリッヒ教区使徒(南ドイツ担当)から学んだことです。彼にはこう言っています。「イエス・キリストは『権力に固執する態度は、自分の本質と相容れない』と明言しておられます。主であるイエス様による統治は、この地上の権力者によるそれと異なるからです。」

 

ザンビア出身のクブバ・ソコ教区使徒もまた、この連載記事で愛に焦点を当てました。「キリストに奉仕しキリストと共に統治しようと思う人は、人々を愛せるようにならなければいけません。キリストの愛に満たされている人は、社会の端に追いやられている人々を憐れみ、このような人々に共感するでしょう。愛するとは、互いに敬意をもって接することでもあります。」

 

南アフリカ、ケープタウン在住のジョン・クリール教区使徒もまた、現役最後として次のように自身の心を開いて語ってくれました。「キリストと共に統治するというのは、〔…他者に対する主権的な力が与えられること〕より高度な形態の奉仕なのです。実際、キリストと共に仕えるとは、新しく、より高いレベルに達するということです。」

 

どんな優秀な上司の中にも奉仕者はいる――これが、カナダ教区担当のマーク・ウォル教区使徒の記事から導き出されるひとつの結論です。「唯一無二の真のボスは上司はです。「唯一無二の本当の社長が神様である。神様は愛であり正義であり、私たちに仕えることによって統治なさる」と彼の記事には書かれています。

 

次の「この人に聞く」シリーズの記事は、東アフリカ東部・ケニア出身のジョセフ・オペンバ・エクヤ教区使徒によるもので、キリスト者の未来における使命について次のように書いています。「まだ情報が少ない将来の使命ですから、いろいろな準備をしなければなりません。その準備とは、私たちの使命、その分野、使命に携わることになる人物像について、できるだけたくさん学ぶことです。」

 

コンゴ民主共和国西部を担当するミヒャエル・デプナー教区使徒は「それでもこうした努力は大切なのです」と言い、記事本文の中で次のような印象的な発言をしています。「王族であっても、王は国と国民に奉仕することを誓うのです。」

 

ライナー・シュトルク教区使徒(西ドイツ教区担当)は、聖書の例を挙げながら「人は自分自身を支配しなければならない」と強調しました。「これを改善するためには、イエス・キリストに倣い、自分を支配していただきます」と彼は締めくくっています。

 

アメリカ合衆国教区を担当するジョン・シュナーベル教区使徒は、まだ教区使徒補佐であった時に、記事を書きました。彼は、年次標語を実現するために私たち全員がいただく力について考察しました。「この力は、私たちをキリストに導く聖霊の賜物から出ているのです。」

 

コンゴ民主共和国南東部を担当するチチ・チセケディ教区使徒は、持続可能性という側面と、私たちがこの世にいる間に主がおいでにならなかった場合における後代の人々に目を向けています。「もし私たちの行動が主の再臨に向けられたものであるなら、投資としてのその働きが永続的なものとなります。」

 

インドネシア在住のエディ・イスヌグロホ教区使徒は、この連載記事の中で、2023年標語が意味する大きな課題を前にして、人々が抱くかもしれない最初の不安について次のように論じています。「キリストへの奉仕は、多くの犠牲を伴います。しかし、私たちが主のために献げる以上のものを、主は私たちに与えてくださるという事実を認めることは、とても大切です。」

 

2023年最後の「この人に聞く」は、オーストラリア在住のピーター・シュルティ教区使徒が執筆しました。彼は「キリストと共に」という言葉に着目しました。その論旨の一つは次のようなものでした。「キリストは私たちの助け、確信、奉仕と統治の模範、私たちにとっても隣人にとっても大きな喜びであり祝福であるような方法における模範です。」

 

原著: Katrin Löwen

https://nac.today/en/158033/1243674→

nac.today: New Apostolic Church International

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